2005.9.12〜22 西表島プチプチ大冒険
climb…次へ/前へ 全体…次へ/前へ Home
9/10の飛行機を予約していたが、台風が接近したので9/12の便に変更。
慶良間で一泊するつもりだったが台風でお流れです。
●9月12日
羽田から那覇空港へ。那覇新港からフェリーで石垣へ船中一泊。
空港から那覇新港まで歩くつもりだったが思ったより遠い。
フェリーの時間が迫ってくる。ファミリーマートで割引券買いたい一心で重い荷物背負って小走り。
割引券を買い、間に合うかドキドキしつつ、タクシーへ。
国道58号は渋滞してるが、タクシーはバス専用レーンを通れるのでそこそこ進む。
その甲斐あって出向10分前に港に到着。
ほんとは30分前までに乗船手続きしろと書いてあるし、
割引券を使うには事前予約することになってるんです。
どちらも大目に見てくれて、オレ一人のために船までの送迎バスも呼んでくれて…
琉球海運さん、手間ばかりかけてすいません。乗船させて頂き感謝です。
★間に合ってよかったぁ〜。実は凄い焦ってました。
船は例によって満員に近い。12人部屋に11人。寝返りもうてん。しかも隣、若い姉ちゃんだし…
●9月13日
熟睡とはいかんがまあそれなりに寝てほぼ定刻に石垣到着。
石垣に住む友と3ヶ月ぶりの再会。港まで車でお迎えにきて待っていてくれたのでした。
「お帰りなさい」???、まぁそう言うことにしとこう。
こちらが今回のツアーの提案者。
★『西表島の海岸線ルートを歩こう!』ってのが今回のテーマ。
作戦会議をして、買出しして、石垣島半周ドライブ。
地図や行動計画やら準備ご苦労さんでした。
島半周ドライブして玉取展望台へ。
3ヶ月前のチャリ旅では高台だからパスしたんだけど対した坂じゃなかったな。
まあ今回のために残しておいたってことなのでしょう。
天気も良く、きれいな森と海を眺めての〜んびり昼食休憩。幸せ。
そして米原キャンプ場へ。なんかボーっとしている私。
「何かの撮影かな?」と友の声。指差す方を見ると…
だん吉ではないですか!!鉄腕ダッシュのソーラーカー。
キャンプ場の中の道を通るとは…島の一番外周の道を通ると確かにこの道になるな…
そんなことよりトキオは乗ってたのだろうか???
だるくて走って追いかける気力なし。
キャンプ場の住人がバイクで見に行ってくれた。今日はトキオは来てないそうだ。
視聴者の運転日だったのだろうかね?
米原キャンプ場、3ヶ月前にも来たのですがその時に話した人が何人かいました。
いるかなぁ〜とは思ってましたがやっぱりね。
夜の宴に楽器の演奏あり、火の玉をぐるぐる回すショーありと楽しいひと時。
※3ヶ月前のこともちょっと書かないと話が通じないですね。
3ヶ月前、自転車で一人旅をしていました。で西表島のミトレアキャンプ場に行った時、
上記の友達と知り合いました。明日ここで一緒だったもう一人の友達がやってきて、
3人で再び西表島に行くという訳です。
●9月14日
埼玉からもう一人、今回のツアー参加者がやってくる。
朝、テント撤収し、石垣空港で合流。車を無料駐車場に置いて、いざ西表島へ出発。
西表島の大原港に渡り、最後の買出し。
あれ、レトルトパックが安いではないか。それじゃ余分に買っとくとするか。
荷物は軽いに越した事はないけど、食料は多い方が安心だし。安さに引かれてつい買ってしまう。
タクシーでキャンプ場に移動。テント張って、一泳ぎ。
先客は3張り。焚き火を囲んで歓談。焚き火っていいよね。

★今後の予定★
体調を整えるため、南風見田キャンプ場で2泊。海岸線を歩いて、鹿川の浜で一泊、山越えして海岸線を歩いて適当のところでもう一泊。
2泊3日で船浮集落に抜ける。時間しだいで船浮でもう一泊。船とバスで移動しミトレアキャンプ場に行く。
●9月15日
海行ったり、海行ったり…
管理人さんやここの住人から情報収集。干潮の時間はちゃんと覚えとかなきゃな。
●9月16日 海岸ルート1日目
さあ出発だ。まずは砂浜歩行。太陽がギラギラ。容赦なく照りつける。日陰が全然ないのが辛い。
人里離れた海岸で生活している人が数人。この人たちには何があったのだろうか…
あら、赤い綺麗なカヌーが置いてある家?が。ここの少し先に人が見える。この人だろうか?
話してみるとごく普通の親切な方。この先のルートについて教えてもらった。助かります。
2,3日後にカヌーで鹿川の方に行くと言っていた。
今日、鹿川の予定だし、遅れたとしても会えるとは思えんな。
途中、涼みがてら、泳いだりしていたが歩く時はまずまずのスピードで歩いていたと思う。
1ヶ所だけ海岸線を歩くことができず、山に入らないと行けないと聞いていた場所がある。
その入り口を間違えて少し早く入ってしまい。少々さまよって、疲れたのでここまでとして砂浜で寝ることに。
鹿川までは辿り着けなかった。まあ、最悪2日掛かってもいいつもりだったんでこれでいいのだ。
それじゃ、ま、一泳ぎしますか。リーフまで行こうって泳いでいったら、
なんと体長2.5m程のサメが居て、慌てて岸に戻る。
そういえばキャンプ場の管理人さんが満ち潮の時にサメが来るって言ってたんだった。
そうそう居ないだろうとタカをくくってたが、本当に危ないから言ってたんだなと反省しきり。
<歩行ペースについて>
一人だったらもう少しゆっくりペースなんだけどと感じるときもあった。とにかく暑いのだ。
逆に日陰を見つけ休憩するときの時間がちょっと長いかな〜とも感じていた。
事前に聞いていた鹿川までの歩行時間はちょっと早すぎる。
聞いていたのは3,4時間。それなら5時間で行けるかなと話していたのだが6時間掛かってもまだまだ先。
空荷でのタイムだったのかな?それにしても早過ぎる気がする…
それ程遅いとは思えないんだが。
●9月17日 海岸ルート2日目
荷物を置いたままルート確認。テープを見つけ一安心。ただ急斜面なので上まで下見をしてから出発。
荷物を担いでテープに従い進む。ややテープは見つけ難い。
上りきってからしばらく平坦になり、下るテープを発見。
もっと先を下るんじゃないのかな?と疑問を感じつつテープに従い下った。
このとき仲間2人がどう感じていたかは聞いてない。
テープに従い降りていくと断崖絶壁の崖に出てしまった。しかも登りだしたところとあまり離れてないような。
これはどういうことだろう???最近通れなくなった道なのかな?
下り始めが早すぎるのではと思っていたので何の疑いも持たず上まで戻る。
一休みしつつ、2万5千分の1地形図を見ながら今どこなんだろう???
大分先にテープを発見。突き進む。あれ、急斜面の下に大きな川が見えるよ。
地形図上の現在位置が分かった。愕然とした。ほとんど進んでいないのであった。
この少し先で両側が急峻になり行き止まり状態に。
う〜む、地図の等高線を眺めつつ、この辺を進んでみようって話になり、少し戻ってから、道なき道を突き進む…
そして谷にぶち当たる。谷の先にはどう見ても進めんだろう。
谷を下っていくと……おぉ、テープ発見。よかった、よかった…でもこの景色ってもしかして……
最初に下った崖に出た。やっぱり。
しかしここまで来る途中、ずっと考えていたことが。崖の手前に道があったのではないか?
でも、もう一度降りてみようとも言い出せず、
道を切り開くといってもそれ程歩きにくいところではなかったし、
迷いそうなところでもなかったし(なんとなくね)、
これぞ冒険って感じで面白そうだったので行こうと賛同したのであった。
案の定、崖の手前に曲がる道があり、海岸沿いの岩場に出れた。
しかし今は満ち潮だ。夜の干潮に歩けそうだったら歩いてみよう。月明かりが明るいからね。
ところで水場ないかな…近くにない。大分戻って組みに行くのは面倒だなぁ。
パスタなら海水で茹でても大丈夫なんじゃない?ってことで海水パスタを食す。
う〜しょっぱい。やはり海水はしょっぱ過ぎました。と言いつつ、しっかり完食してたけど。
しばし横になって、夜の干潮だ。さて海の中を歩けるだろうか…
この辺りは岩がゴロゴロしていて、歩き難い。しかもさざ波があってよく見えないし、結構深いし。
オレはこのまま進んだらきっと転ぶと思って止めようと言った。
あの岩まで行ってみようと促され、慎重に歩いた。岩の手前まで来て相談。
やっぱり明日にしようとなり、大きな岩の上に登る。落ちたら死ぬかも。結構傾いてるな…
落ちない場所に横になったものの寝にくいなぁ…でもいつの間にか熟睡。目が覚めると少しずり落ちてる。
別の場所に移動してみたら、腰が安定しぐっすり寝れた。
●9月18日 海岸ルート3日目
おぉ今日は調子よさそうな気がする。昨日だるかったのは一昨日の睡眠がいまいちだったからだな。
調子よくても昼まで干潮待ち。海の中を歩き出すとすぐに膝下の浅さとなり歩きやすくなる。
もう少し先まで行ってたら、夜でも歩けたようだ。高い岩の上ってのも記憶に残る面白い経験だったな。
食料、特に行動食が乏しくなってきたけど、まぁなんとかなるっしょ。主食は余裕あるし。
ガシガシ歩いて、鹿川の浜がやっと近付いてきた。手前はやや深くなり、波もあって、腰まで濡れてたな…
一泊目の予定の浜に3日掛かりで到着。
今日はここまで、この先の山越えルートを後で下見しておこう。
オレ、22日朝の飛行機に間に合うのだろうか?順調に進んでぎりぎりっぽいかな。
満潮のときにどこまで水が来るか分からないので崖の際まで荷物を運んでいたら、海に赤いカヌーを発見。
もしや…
やっぱり、初日に会った人だ!
「まだこんなところにいたのか?」「カクカクシカジカで…」
おっちゃん、7月にこのルートを歩いてるそうで、入り口に案内して頂く。
おぃおぃ木が沢山倒れてて荷物背負ったままでは通れないじゃん。
7月のときとは全然変わっているそうな。自然の力、台風の威力を改めて思い知らされる。
山越えルート行って迷うより、海岸線を行ってみるのはどうかと提案された。
こっちなら迷うことないし3日で抜けられるだろうとのこと。
それなら海岸線行こう!!!
●9月19日 海岸ルート4日目
ルートの様子や所要時間を聞きメモして出発。
まずは岩場。干潮を待って海の中へ。
あれれ、波が高くて膝下まで引いてても腰まで濡れてるんですが…
おぉ波に脚持っていかれる〜。こんなんで大丈夫なのか?
これって想定外の高波なんじゃないか…
う〜ん、これでもう飛行機は間に合わないのかな。
明日の夜、一人行動で歩き続ければ間に合う望みは微かにあるか…
リーフが切れているところがあり、岩に登る。えらく高い岩だな。これは降りれん。行き止まりだ。
降りられそうなところあるかな…あった、まだ進めそうだ。
しかし予定より全然進んでいないのかもしれないな〜。現在位置は定かでないし…
あれ、おっちゃんだ。大分後方の岩場に上陸しようとしていた。
この進み具合が想定した速さとどうなのか確認したい。あとこの波で進んで大丈夫なのかも。
おっちゃんのとこまで行ってみると、
こんなに波が高いと本当は漕がないところだけど、うち等を心配して来てくれたと。
上陸する際、波にあおられて、なんやか流されてしまったんだって。
なんと言ってよいのか…ありがたや。
明日、鹿川に引き返してチャーター船を呼ぼう。
はーい。やっぱりこの高い波は想定外ですよね。
明日、波が落ち着いてくれることを願いつつ、本日も岩の上にてお休みなさい。
●9月20日 海岸ルート5日目
ゆっくり寝て朝食。潮が引いてくる昼前からしか行動できませんから。
荷物をある程度濡れてもいいようにパッキング。というのはカヌーに目一杯、荷物を載せて
カヌーを引いて鹿川まで戻ろうという作戦。
屋久島の山小屋でもらったエマージェンシーツエルトがこんな形で役立とうとは。
ザックの中の防水袋として使わせて頂きました。おかげで中身は濡れずにすみました。
それにしてもおっちゃん、カヌー引きながらなのに海を歩くの速い事。
50歳とは恐れ入った。空手やってる人って皆元気なのでしょうか?
船長さんと連絡がつき、夕焼けの中、ナイトクルージング。
そうそう書き忘れたけど、鹿川だけ舟をつけることができる場所なのでここまで戻ってきたのです。
鹿川から船浮まで舟で40分。外洋なのでドスンドスンよく揺れました。これ結構好きです。

船浮には売店も民宿もあるんです。
素泊まりの宿に泊まりました。金使ったの何日振りだろう?
シャワーがある。シャンプーがある。電気がある。こんな当たり前のことに感激できる自分がいる…
●9月21日
2人を残して、一足先に帰らねばならないのであった。
何時ものことだけど、別れは寂しいな。2人はワープしたルートを逆周りでアタックしにいくと。
分かり難い山越えのところはカヌーのおっちゃんと一緒に行く予定。
っておっちゃんは船浮まで一緒だったんじゃないの?って思っちゃうよね。現在別行動中です。
おっちゃんについてはどこまで書いてよいのか分からないんでおっちゃんの行動詳細は省略します。
船浮から定期船で白浜に渡る。すると丁度路線バスがいる。上原まで乗る。
運ちゃんにすぐ船出るから急いで港に行くように指示される。
小走りで行くと人が並んでいるがまだ船は着ていなかった。
乗船券を買い高速船で石垣へ。こっちの港からの船に初めて乗ったけどよく跳ねてたな。
石垣では商店街をぶらつき、図書館で涼み、空港付近で野宿しちゃいました。
●9月22日
風が強くてぐっすり眠れなかったな。7時前に空港のロビーへ。昨夜買った寿司食って、手続き開始を待つ。
JALの直行便の予定が給油のため宮古島経由だと。空港からは出られないので無駄な時間だな…
行きも帰りも30分遅れだった。今日は昼着だからどうでもいいんだけど。
羽田空港からは京急、相鉄乗り継いで16時前帰宅と。
友達から冒険家って言われるといつも否定していたんだけど、
今回の旅は冒険といっても差し支えないかな?そう思えるくらい実に変化に富んだ面白い旅でした。
そういえば沖縄で10泊もしたのに土地のもの全然食べてないよぉ〜。
ちんすこうでは土地のものっていえないよな…あっ、蒲鉾のおにぎりも食べたっけ。正式名称忘れた…
climb…次へ/前へ 全体…次へ/前へ Home
2005.11.01