2002.4.27〜5 那智勝浦-四国サイクリング
bike…次へ/前へ 全体…次へ/前へ Home
紀伊勝浦駅-尾道駅を自転車で走ってきました。
ややマンネリ化してきたチャリ旅に刺激を求めるべく、
4/28(日)の奥熊野100kmウルトラマラソンとセットでのチャリ旅。
ウルトラマラソン後の体の回復具合を実感しながらの旅となりました。
4月26日 晴れ
●乗車率300%?
ひさびさのバスケ、ちょっとのつもりが人数少なく最後まで。
21時ごろ帰宅。何だかんだで予定30分遅れの23:30出発。
海老名駅で急いで自転車をばらし、23:58小田原行きに乗車。
これがラッシュ時並の混雑。本厚木ではギューギュー。
おしくら饅頭状態。怖かった。
自転車は10本以上の足に支えられ、手は離していた。
伊勢原でやっと押されない状態、渋沢でようやく楽になった。
小田原からムーンライトながら。
4月27日 晴れ
●今日は何曜日?
寝ている間に明るくなっていた。
名古屋駅で下車。紀伊本線で紀伊勝浦に行く。
黄金週間は青春18切符はなく、
普通の乗車券なので今回は特急南紀1号に乗るつもり。
ただ名古屋での待ち時間が長いのと特急料金を安く済ませるため、
先にいけるところまで行っておく作戦。
快速みえならほとんど停車駅も変わらないし空いているし。
名古屋駅で時刻表を確認。予定の快速みえ51号は土日運転と書いてある。
今日は金曜日だからないではないか。
と勘違いして、急いで弁当を買いすぐの各駅停車に乗る。
乗ってから今日が土曜日であることに気がつく。
どこで追い越されるか不明。快速の停車駅も不明。
ちょっと不安だったが約1時間後に名古屋を出ることは分かっている。
各駅停車を2度の乗り換え、津まで来たら、ちょうど快速みえがやってきた。
乗り換えは面倒だったが名古屋でずっと待っているより、
初めての電車に乗り、乗り換えの途中駅を散歩するのもいいもんです。
多気から予定通り特急に乗り紀伊勝浦までかっ飛ぶ。
●しっかり食べて準備万端
12時前に着き、駅前を散歩。鮪丼を食べてから自転車を組み、14:00出発。
明日の奥熊野ウルトラマラソンの受付を済まし、そのまま新宮方面に走る。
昨年走ったコースとつなごうかと思っていたが
車が多く、道は狭く走りずらい。
明日のためにも体力温存、1,2kmで引き返すことに。
で、ちょっと戻ったところで急に前輪がパンク。
調べるとタイヤの裂けたところでパンクしていた。
タイヤは前後とも大分前から替えたいと思っていたのだが
替え忘れたまま黄金週間を迎えてしまったのであった。
そして持ってきた2本の予備チューブも穴が空いたまま。思い切り準備不足。
勝浦で買っためはり寿司を食べながらのんびり作業。
まず、チューブの穴にパッチを貼る。4箇所もあった。
そしてタイヤ。裂け目の補修も可能だが先は長いし、
持参の新品タイヤに交換。
小さく畳めるタイプのタイヤではめるのにちょっと時間がかかったが
ゴムがしっかりしていて、そう簡単にはパンクしなそうな安心感がある。
かさばるからタイヤは1本しか持ってきていない。もう予備はない。
後輪も相当きてるのだが…
念のため、ぼろぼろのタイヤも捨てずに持ち歩くことにした。
16:25修理完了。大会の集合場所である那智駅周辺でキャンプ地探し。
ゴールも確認してきた。駅前のすし屋で夕食。
駅に併設する温泉に浸かり、畳の休憩室で大会用の荷物準備。目覚ましもセット。
昨年も大会に出たランナーがいて、しばし語らい、
21時過ぎ野球中継が終わったのを機に休憩室を後にする。
すぐのキャンプ地へ移動、寝る。
●本日の走行距離23.9km
4月28日 晴れ
●奥熊野100kmウルトラマラソン
3:50起床。
どら焼き1つとりんごジュースの朝食と取りながら、急いで撤収。
4:15集合時間ぎりぎりに那智駅に行ったら2人だけ駅にいた。
着替えや替え靴の荷物と朝食に買っためはり寿司を持って、
迎えの車に3人で乗り込む。
スタート地点、那智の滝まで本当は大型バスで行くところ、
私たちはこの車でバスの後を走行、そのまま那智の滝へ。
日の出前でまだ真暗。照明のあるところで朝食を食べながら、急いで準備。
すると、前田さんが私を見つけて、声をかけて来た。
バスに乗ってないからどうしたかと思ったよといていた。
昨日温泉で一緒だった人も私を見つけて、挨拶をかわしました。
この薄暗い中でよく見つけたものだと関心しつつ、準備を急ぐ。
まあ、70人程度なので分からなくもないのかな。
●スタートから45分登り
少し明るくなりかけの5:00、滝がどこにあるのか分からないまま、
100kmマラソンのスタート。
最初から結構な斜度の上り坂。
コースマップは家に置いて来てしまったので全く把握していない。
ほとんど平地がないというのだけは覚えているが。
一人すごいスピードで飛び出していった。自分もかなり前の方みたい。
後では挨拶交換の声が聞こえる。
少しずつ抜かれ始めたがマイペース。
とにかく周りのスピードを気にせず、ゆっくりと走るだけ。
明るくなってきて、滝が見えた。随分大きそうである。
45分も上り続けてやっと下り。長かった。
●お腹の調子が初100kmと同じ
お腹が張ってきた。何か前回の100kmマラソンと同じ展開。
下りもすごく急で長い。気持ち抑えたがそれでもバカっぱや。
ビユーンと何人も追い抜かす。数人から声が掛かる。
真っ赤な上下で目立つから覚えてくれた人も多いみたい。
中終盤には良くも悪くも会話の種にはなった。
自分では少し抑えたあのスピードなら、足へのダメージはないつもりなのだけど、
やっぱりあるのかな〜。
こればっかりは沢山経験をつまないとわからないところ。
いっき下りの後は緩い上りも入りつつ下り傾向。
お腹がごろごろいいだしてきた。
出すもの出してお腹すっきり。
もう2時間も走ったんだな。
●唯一の平地を飛ばしたつけが…
川沿いまで下り、しばらく平地が続く。
ちょっと負荷掛け過ぎかなと感じつつ、やや飛ばし気味で走った。
今思えば少し上っていたのかも知れないな。
25km辺りから膝に少しはりがでてきた。
35kmからのだらだら続く2度目の長い長い坂で左膝上がつる。
両方の膝上と右内腿がつり気味になったり、直ったり。
ここからはスピード控えめ。歩きも入れる。
●スーパー早歩きの伝授
上りきってから、緩いアップダウンが続きつつ上り傾向。
50kmを過ぎ、55km辺りから3度目の長い上り。
走ったり歩いたりしていたら、歩きのランナーに一気に抜かれる。
こんな状況が初100kmのときもあったなと思いつつ、
あのときより元気なので、ピッチを合わせて、ちょっと辛いが着いていく。
エイドで追いつき、話をすると
急な上りは殆ど走らず、ひたすら早歩きで体力温存とのこと。
必死に着いて行くうちに多少慣れてきた感じ。エイドや下り坂で前後しつつ、
このベテランランナーに75km辺りまで引っ張って頂いた。
エイドで話していたらスタッフが歳がほぼ倍だと教えてくれた。
ゴール後に名簿を見ると66歳。とっても元気である。
●スーパー早歩きで脚が回復
3度目のだらだら坂も終わり下りに。
当初目標は12時間完走。
頭がボーっとして思考力がなかったが、
60km辺りのエイドで、7時間。
残り40kmを5時間といったら、今高いところにいるし、走れそうな気になった。
もちろん今後の坂次第でほあるが。
一人道路脇の芝生で寝ている人がいた。
大丈夫だろうかとは思ったがそのまま素通り。
最初のようには走れないがスーパー早歩きに徹してのがよかったのか、
膝上がつり気味だったのが治まったので、下りは気持ちよく走れている。
とはいっても、エイドでなんやか食べていると同じ顔ぶれがすぐやってくる。
●寝ていた人は…
あれ、新たに昨日温泉で一緒だった人がやってきた。
結構走れている状況でかなり後から追いついてくるのは考えにくい。
不思議に思っていると「眠くなったのでかなり寝ていた」とのこと。
それで納得。
速いランナーが走れなくなって、
たっぷり休憩してまた走れるようになったのなら、速くて当然だから。
下りきって、行きに飛ばした平地に戻ってきた。70km辺り。
●眠気に負け平地も歩く
眠くなってきて、集中できない。
休憩空けのおっちゃんが話し掛けてくれるので何とか走り続けたが、
80km先の最後の上り坂まで辿り着く前におっちゃんの提案もあり歩くことに。
ここで大ベテランランナーとはお別れ。
このおっちゃんも歩くのが速い。
何度か走ったり歩いたりして、坂手前のエイドまでやってきた。
●最後の上り
おっちゃんはここから走り出した。
昨年この坂を歩いてしまったと話していたので、
ここは走り通そうと決めていたのかもしれない。
自分は全て速歩。元気な人が3人走って抜いていった。
そして、88kmエイド。ここで上り終わりと聞いていたがまだ緩い上りが続く。
さっき抜いていった一人が途中で座り込んでいた。眠くて走れないといっていた。
平地を走りつつ、92kmエイド。ここが本当の上り終わり。
後は8km下り続けてゴールするだけ。
●心地よい汗で笑顔のゴール
最初は坂が緩く落ちていかない。だらだら走る。右膝外側と左足裏が痛み出す。
もちろん急に痛くなったわけではないが。
だんだん急になってきて、落ちていける。
残り5kmの看板。気合全開。
「痛みよ消えろ」「まだまだ走れる」と自己催眠。
本当にしっかり走れるようになる。
ガンガン走ったが、残り2kmで坂が緩くなりちょっと失速。
そこそこのスピードで元気よく、笑顔でゴールイン。
最後の5kmは26分。
記録:12:37'14"
坂がとっても長くてすごく辛かったが、
緑豊かでコミュニケーションの多い大会であった。
●レース後
前田さんにもゴールを迎えてもらえた。2時間半もたっているんだな。
レース後は温泉。洗い場はまだ込んでいなかった。
体を洗ってすっきり。
胴から下は触るだけで痛いところが沢山ある。又擦れもヒリヒリする。
温泉にゆっくり浸かり、ちょっと休憩してから、ゴールに戻り、
うどんとサンドイッチを食べる。
しばらくして、14時間の制限時間を向かえる。
また、温泉の休憩室に戻り、畳でゴロン。
昨日同様、野球の終わりまで見て、移動。9:40寝る。
●本日の走行距離0.6km
4月29日 晴れ
●本州最南端、潮岬へ
5:00起床。足が痛い。
昨日の朝、食べ切れなかっためはり寿司を食べ、
6:40小雨の中、出発。
平地は普通に走れるようだ。上りはパワーがなく、だらだら。
小雨はすぐに止み、からっと晴れてきた。
2時間走ったらだるくなりゆっくり休憩。
本州最南端へは行こうと串本の半島へ。
急坂を2つ上り、くたくた。
上りきったところにあった青年の家の芝生で昼寝。
下ってもう一度上って、本州最南端、潮岬に11:00到着。
最南端のソフトクリームを食べながらゆっくり水平線を見学。
岩場に降りられる階段があったが今はまともに歩けないので行かなかった。
ちょっと悔しい。
食堂で鯨ラーメンを食べ、出発。
●ずーと続く坂道
半島から戻るときミスコース、迷子状態で大変。15分ぐらいロス。
国道42号に戻ってからの方がもっと大変だった。
串本町、すさみ町はずっと坂が続く。朝よりはましだがパワーなくしんどい。
せめて晴れていてほしいところだがいつのまにかどんより曇。
何度か休憩するがフラフラ。
採石場の横を通過。ほこりで見難い。
道路脇の段差に気付くのが遅れ、前輪はぎりぎり避けたものの後輪がドスン。
体重移動も効果なく、リム打ちパンク。
まずまずすぐに直せて、16:15出発。
日置川を越え、道の駅志原海岸。ここで休憩のつもりが施設は休み。
疲れたからそろそろ上がりたい。
海岸沿いの歩道を進むとその先に自転車道があり、
静かなキャンプ地が見つかった。17:10上がり。テント設営し、ひと寝入り。
30分程寝てから水を汲みに道の駅に戻る。
あさりスパゲティーの夕食。後片付けが終わると
調度ランタンの蝋燭も終わり、消えた。
外はぱらぱらと雨が降り出したようだが見ることなく19:50寝る。
今日は走れないかもしれないとの予想に反してよく走った。
●本日の走行距離102.2km
4月30日 晴れ
●猿の大群にビックリ
5:10起床。風があったので自転車は乾いている。
と思ったが地面も乾いていた。ほとんど雨は降ってなかったようだ。
昨夜と同じ朝食後、また寝て、9:40出発。
今日も坂が続く。
椿温泉手前の自転車道で猿の大群に遭遇。
一瞬驚いた。
下を見ると子鹿もいた。
看板が全くないのが不思議だが、どうやらここで飼っているようだ。
後で気付いたのだが地図にも観光地の記号で載っていた。
●目立ち度満点の椿温泉と三段壁
1kmぐらいでリゾートマンションが立ち並ぶ椿温泉。
すごい高層で場違いな感じ。この前後には全く集落がないのに。
素通りして、先に進む。相変わらず、坂が続く。
国道からそれ、海岸沿いに白浜温泉を目指す。
途中の観光地、三段壁を見に行く。
今日は潮岬のときと違い、
ほぼ自由にすばやく歩き回れる。
崖からの眺めを多いに楽しむ。
何キロ離れているのか、椿温泉のリゾートホテルも見えている。
天気もいいし、ここでパンと牛乳の昼食。
牛乳等、要冷蔵とかいてあるが気にしない。
いつも1Lパックで買っている。飲みかけはペットボトルに移して保存。
●白浜の温泉と市場、とってもいいところだ
しばらく走って14:00白浜温泉着。海を見渡せる露天風呂でゆったり。
これで無料とは極楽だな。
あまりポカポカとはしてこないが。
またしばらく走って、とれとれ市場。試食の梅、魚、佃煮でエネルギー補給。
販売の方、売値はわりと安そうでした。
15:45出発。
●夜までひた走る
ここからは平地が現われ坂でも登る高さが低くなってきた感じ。
田辺から先は国道をひた走り、南部町、印南町と進み、
印南市街のスーパーで買出し。
10分ぐらい戻って、海沿いでキャンプ。
もう19:20。テントを張っていたら雨が降り出す。結構大粒。
急いで張り終え、荷物を放り込み中に逃げ込む。自転車はしょうがない。
ちらし寿司、サラダ、プリンの夕食。20:30寝る。
●本日の走行距離70.7km
5月1日 雨
●眼鏡が…
5:30起床。雨ザーザー。いなりとのり巻き、サラダの朝食。また寝る。
10:00ごろ雨が小降りになったので、自転車の後輪を外しテントへ。
テント内でパンク修理。
少しずつ抜けていく状態で昨日は2,3回空気を入れ走り通したのであった。
貼ったところが剥れていた。
直してから、荷物の準備をしていたら、雨が大降りに。
いつでも行けるように荷物をまとめ、もうひと寝入り。
12:00、また小降りになり、サササッと自転車に荷物を積み、テント撤収。出発。
あれ、眼鏡がないぞ。少し走って気付いた。
どこにもしまった覚えはないし、
テントに入れたまま畳んでたら、壊れてるだろうな〜等と考えつつ、昨日のスーパーへ。
広い屋根の下でテントを広げ、ないことを確認。しまいそうなところを
一通り見たがやっぱりない。
コンタクトを入れ、キャンプ地に戻る。
落ちていました。自転車があった辺りに。フレームがちぎれて…
●雨の中は淡々と
改めて13:05出発。
今日もやっぱり坂。
由良町のは特にきつかった。
国道沿いをちょくちょく逸れつつ、ひた走る。
御坊市街で雨が止んだ。フェンスにテントの外張りを干して、回転寿司を食べる。
しばらく走ったらまた雨が降ってきた。
淡々と走り続ける。
有田川の河口では夕焼けがきれい。
ついに雨があがった。
●フェリーにぴったり
夜の国道をひた走り、和歌山港に近付いてから、
牛丼を食べ、フェリー用の買出しをして、フェリー乗り場へ。
受付に行くと「乗りますか?」と言われ、一瞬考えた後、状況が飲み込めた。
出港を待たせて、料金を払い、急いで船へ。
21:20発のフェリーに乗船。
時間を確認せずにとりあえず、フェリー乗り場へ行ったのだが
待ち時間なく乗れてラッキーだったな。
近い銭湯を調べたのは無駄になったがまあいいだろう。
ちなみにこのフェリーは夜も何本もある。
足裏の痛みは昨日から消えていたが、膝の痛みも消えたようだ。
パワー不足は感じるもののウルトラの痛みは完全回復みたい。
雨の中途中で気が付いたのだがメーターが水で動作不良を起こしていた。
メーター端子の水分を拭き取ったら直ったのだが、
せっかく距離を測っているので残念だな。
ここまで国道の距離からして80kmとしておこう。
2時間で徳島港に付き、港から出るのに迷って右往左往。
何とか目指したすぐ近くの公園に辿り着き、テント設営、24:40寝る。
●本日の走行距離84.2km
5月2日 晴れ
●吉野川沿いは平らで楽
5:20起床。まとめ買いしたラーメンの朝食。具は何にもないけど。
まだ早いのに散歩の人が多い。
眼鏡修理に40分。
ウルトラでもらった荷札の針金と安全ピン、今回から持ち物に追加したセロテープを使い
国道をしばらく走り、温泉の看板に従い、鴨島温泉へ。
体重計に乗ると72.70kg。順調に減っているな。
1時間ほどゆっくりし、12:05出発。
国道や吉野川とは少し離れているが迷うことは無さそうだ。
両サイドに山が連なっているのでそうそう方向を間違えなさそう。
両側田んぼの車通りの少ない道をしばらく走り続け、国道に同流。
その後も脇道に逸れつつぽかぽか陽気の中、農道や生活道路を快調に走る。
それもそのはず、今日はぜんぜん坂がないから楽なんだな。
事前にガイドブックで見ていたうだつの町並みによったがいまいち。ただの古民家である。
●猪ノ鼻トンネルを越えて香川県
徳島自動車道の吉野川SAで水汲み。
これから吉野川から別れ、県境の山越え。
越えて下った先に道の駅があるがそこまで行けるか分からない。
17時前出発。池田町から国道32号で香川県を目指す。高さ400mの一気上り。
5:10上り始め。2,3度休憩して県境の猪ノ鼻トンネルまで上りきった。
トンネルを潜って香川県入り。6:08下り始め。
急坂で怖いぐらいにスピードが上がって行く。
去年の夏のこともあるし、カーブは控え目。
ほぼ下りきった道の駅に6:20到着。約1時間掛かった上りをたった12分で降りてきたのか。
恐らく逆向きに走っても同じぐらいだろう。多分。
1kgの水を無駄に運んだかと思うと悲しいが仕方ない。
もう一つ小さな峠を越え、暗くなってから琴平町へ。
キャンプ地探しにうろうろ。
19:40、通りがかりの銭湯(○○温泉と書いてあったが多分銭湯)に浸かり、
うろうろし始める前に見つけたお寺の脇の公園にテント設営。
だるかったので何も食べず、20:40、すぐ寝る。
●本日の走行距離111.6km
5月3日 晴れ
●こんぴらさん
4:40起床。スパゲティーの朝食。ここは犬の散歩が多い。
話した方曰く、夏はここでキャンプする人が多いとのこと。
7:40出発。こんぴらさん参りに行く。このために県境の山を越えてきたのである。
8:00上り始め。
石段と寄付金の石碑を見て、こんな大きな石をよく運んだものだなと感心しつつ、
すたすた登っていく。ウルトラの疲労感は特に感じない。走る気はないが。
奥社に8:40到着。
天気が良く、讃岐平野と小さな山々を一望。
お参りして9:20下まで降りてきた。
途中、やっぱりいました駆け上がって行く人が。
下の方で見たのだがかなり早かった。
●試練のうどん
さて、香川に来たらうどん。別にどこでも良かったのだが、
ガイドブックに載っていた10km先のうどん屋に行くことにした。
これが行くなと言わんばかりに2度のパンク。
1回目は斜めに切った細い溝に気付かず、ややスピードが出たままガツン。
一気に前輪が潰れ、すべって怖かった。
2回目は後輪が破裂パンク。昨日のパッチの貼り方がまずかったようで剥れていた。
貼りなおして、タイヤをはめるが、チューブを噛み込んで失敗。
さらに穴の張り残しによる失敗が2回で4回もタイヤを外すことになった。
タイヤもゴムが磨り減り、ワイヤーが剥き出しになっていた。
初日に交換した前輪のお古に交換。
そんなこんなでようやく辿り着いたうどん屋には、なんと長蛇の列。
うどんに並ぶなんて…
パンクがなかったら並ばなかったかもしれない。
20kmよけいに走り、パンク修理の苦労、これを無駄にしないために食べることにした。
並ぶの大嫌いな私が。これも修行かな?
12:55から2:25まで並びうどんにありつく。
この苦労も手伝って、とっても美味しかった。
こんなに美味しいうどんは初めて。記憶に残るうどんだったな。
しかしよく並んだものだ。
13時間走っても痛くならなかった腰が1時間も並ぶと痛くなる。
●砂絵
せっかく瀬戸大橋の近くまで来たから行こうかなとも思ったが、先を急ぎ、戻ることにした。
同じ道を戻るのは嫌なので多少遠回りをして戻って行く。
こんぴらさんから数キロの善通寺駅前のスーパーで買出し、16:40出発。
日没前に行きたいところがあり、ひた走る。
琴弾公園18:30着。明るいうちについたので今日、砂絵を見ることができた。
なかなかすごいので一見の価値ありです。
高台から見た後、近くまで行ってみた。
ここからでは絵は分からない。
ちょっと古いが、マジカル頭脳パワーの問題のようだった。
高台までは自転車を置き、徒歩10分のところを駆け上がったがもうちゃんと走れるようだ。
この公園でキャンプ。ここは先客もいて、ノーマルなキャンプ地ですね。
夕食は赤飯とさっき買った缶詰を食べ、21:10就寝。
●本日の走行距離67.2km
5月4日 晴れ後雨
●おへんどさん
5:05起床。鳥の鳴き声が多い。ラーメンと缶詰の朝食。
夜は気付かなかったが東屋のベンチで寝袋で寝ている人がいた。
どうやらソロライダーのようだ。この人は出発のときまで寝たままだった。
8:35出発。快調に走り出したが、30分で前輪がパンク。
今日は先を急ぎたいのに。
国道4号の旧道を通ると白装束のおへんどさんを見かける。
今日だけで歩きのおへんどさん11人。
昨日までは一人も見なかったのに不思議だ。
●上空に見える橋
休憩と昼食を兼ねて、
途中のスーパーでパン、バナナ、牛乳、ジュースを買って食べること数回。
15:00西条の先で急に雨が降ってきて、
小降りが続くのかなと思いきや、土砂降りになる。
今治の道の駅まで、突っ走る。
冷えた体を休ませるため、着替え。しっかり雨対策。
残念ながら、しまなみ街道のパンフレットはなかった。
今治駅周辺の道を確認し、出発。
市街は無事に越えたが橋への行き方がよく分からない。
車通りの少ない道を来たから案内もない。
もちろん地図に自転車で橋を渡る案内は書いてない。
頭上、遥か上空に橋が見える。
パーキングエリアが見えたのでそこを目指してみたが関係車両以外進入禁止。
大分、無駄に上ったのだが。
ただ、下から見上げたときは上がるのは大変だと感じたが
実際に上るのはたいしたことないことが分かった。
●サイクルターミナル
犬の散歩をしていたおばちゃんに聞くと、
自転車は糸山公園から行けると教えてくれたが行き方を説明できない様子。
ちょっと走ると歩道に自転車の絵が描いてある道に出た。
が、向きが反対。どうなっているんだ?
反対のまま進み、広い道に出るとガソリンスタンドがあったので聞いてみる。
やはり反対であった。
さっき見えた橋は単なる陸橋で、もっと先に自転車で上がる道があるようだ。
歩道の案内に従い走ること20分程、
橋の手前にある道の駅サイクルターミナル糸山に16:30到着。
こんな施設があることすら知らずにやってきたがあると便利である。
ここは21:00まで営業。宿泊施設もあるようだ。
●日没後、橋にアタック
土砂降りだった雨は、さっきの犬の散歩の人に会う少し前に上がり、雲も薄い。
明日の天気は晴れとのことで、もう雨は降らなそうである。
夜も橋は通れるとのことで、霧と薄い雲を染める夕焼け、日の入りを見届ける。
日没後の19:00出発。
霧の中、うっすらと見える島々が幻想的。
こんなに島が沢山ある景色を見るのは初めて。感動です。
橋の継ぎ目は結構段差があり、ちょっと走りにくい。
一つ目の橋を渡ってからは真暗な夜道が続く。
二つ目の橋を渡った先の島の道路に降りる自転車道の途中、
テーブルなどがある芝地でキャンプ。
テントを張っていたら、雨がポツポツ降ってきた。
もう降らないと勝手に決め込んでいたのでショック。
スパゲティーとラーメンを食べて、22:50就寝。
●本日の走行距離118.5km
5月5日 朝は霧のち晴れ
●強制されるコース
4:30起床。明け方まで降った雨が上がり、霧で真白。
大理石?か分からないけど、石の椅子とテーブルでラーメンと缶詰の朝食。
犬の散歩、ランナー、自転車が通り過ぎていく中、
テーブルに荷物を広げ、荷造りし出発。
三つ目、四つ目の橋は近い。五つ目は島内を10km以上走る。
途中、2度もミスコース。
歩道を走ってないと案内を見落としがちとなる。
案内があるのは迷わないので良いのだろうが、
ただ従っているだけだとコースを強制されているようで
嫌になってきたのである。
まあ、それ程多くの道がある訳ではないが
あまり看板にとらわれず自由に走る。
道は全て、最近改修されたようでとってもきれい。
だが、改修による弊害もあった。
歩行者しか通らないであろう海沿いの道を進むと
新しい道と交差するところで、50cm程の段差。通行不能となっていた。
脇の草むらを20m程押して進み、段差がなくなったところで溝を越え、
何とか新しい道に出れた。
草むらには踏まれた跡があったので、
同じような目にあった人が他にもいるのだろう。
●試練のタイヤ
やっと五つ目の橋へ。橋を渡ってついに広島県入り。
ここまでは何だかんだ言っても順調。
霧も晴れ、すがすがしい晴天になってきた。
しかし、ここからが試練の道であった。
橋から下りる下り坂で後輪がゆれ、フラフラする。
空気圧が下がっていた。空気を入れてみるがすぐ柔らかくなる。
チューブ交換して、タイヤのゴムが終わっていることに気付く。
ワイヤーが剥き出しになっている。
チューブを変えたが状況は変わらず。
ペコペコまではぬけないがその手前まではすぐぬける。
5〜10分毎に空気を入れ、だましだまし走る。
●最後の橋、そしてフェリーへ
六つ目、最後の橋を渡り、下りに入ったところでついにパンク。
ゆっくり前輪に体重をかけて下り、日陰を見つけて、パンク修理。
水溜りに浸けて、小さい穴も見落としなし。
チューブ2本で小さい穴が2つずつ。
やっとの思いで走り始めたが、100m程で小石を踏んでまたパンク。
いや〜参った。
気持ちを切り替えるため、気合を入れて、大急ぎでチューブ交換。
この後はとにかくゆっくり走り、3回空気を足し、フェリー乗り場に到着。
ここは橋が通れず、目と鼻の先にある本州にフェリーで渡るのである。
人が100円、自転車10円。1〜2分で向こう岸に着く。
●電車の込み具合は?
尾道駅まですぐで、何とか辿り着いた。
ゆっくり、輪行の準備。時刻表もチェック。
いまいち、頭がまわらないが、15:58発の姫路行きに乗車。
姫路、野洲、米原、大垣で乗換え。
電車はどれも空いていて、新幹線の指定はありませんというのとは偉い違い。
尾道駅でのぞみのグリーンで6千円高くなるけど乗っていった人や
ことごとく空いてなくて怒っている人を見ていたので
ちょっと不安だったのだがとっても楽であった。
●本日の走行距離53.5km
5月6日 晴れ
いつものパターンで帰ってきた。
6:35帰宅。今日は出勤しなくて良いので楽だ。
ちょっと仮眠してから、壊してしまった眼鏡を作りに行くのであった。
<ひさしぶりに教訓>
・歩けなくても自転車には乗れる
・眼鏡は高価、大切にしよう
・タイヤ交換はお早めに
・サイクルメーター、雨に注意
bike…次へ/前へ 全体…次へ/前へ Home
2002.11.06