2002.3.15~18 武田尾駅-加賀温泉駅サイクリング 飾0

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金曜日から月曜日の4連休を取り、青春18切符&チャリの旅に行き、
兵庫・大阪・京都・福井・石川と5府県を走ってきました。
今回のテーマは、
「体重を減らす」「走ってない県を3県以上走る」
行き先の計画は、
「北の方は雪があるから避けよう」「なるべく温かい方へ」

3月14日(木)晴れ

●明日の天気は?

会社から帰り、荷造り。
海老名駅から輪行。小田原から夜行快速へ。青春18切符の旅。
明日の天気予報は雨のち曇。雨が降る間は電車に乗り続けるつもり。
夜半に雨が降り出した。なるべく早く止んでくれることを願うばかり。

3月15日(金) 雨のち晴れ、但し山で通り雨

●関西の通勤ラッシュ体験

米原から快速姫路行きに乗る。停まる駅毎にどんどん人が乗ってくる。
9時ごろ大阪だからもろに通勤ラッシュだったのだ。
自転車と大荷物は車両の後端壁際に置き、少し離れた席に座っている。
離れているので恥ずかしくないが後ろめたさありあり。
雨は早々に上がり、晴れ間ものぞく。
とはいえ、降りたくても降りられない。満員、ギュウギュウ詰めだから。
雨なら岡山か広島まで行くことも考えていたが、晴れたらさっさと走りたい。
地図を眺めていたら、長~いトンネルの中にある駅を発見。
無性に行きたくなった。

●武田尾駅はどんなとこ

この駅、武田尾駅は宝塚線の駅で尼崎駅で乗り換えが必要。
降りられない可能性大なので、他のルートを考えながら乗り続けた。
大阪駅に着くと人がどっと降りていく。
でも自転車を降ろす余裕はなさそうなので座っていた。
がドアが閉まる気配がない。
チャンス!5分ぐらい停車していて難なく降りられた。
ホームの路線図を見て、宝塚線が京都から並走していたことを知る。
何番線か調べ、連絡通路が空いたときに移動。
宝塚線は混んでなく、すんなり乗れた。
30分ほどでトンネルに入る。ちょっとわくわく。武田尾駅着。
トンネルの中ではなく、山と山の切れ間、谷の上に駅があった。
といっても、ホームの大半はトンネルの中。下車したのは自分一人だけ。

●チャリ旅の出発、いきなりの超急坂

下の谷には道一本と川が流れている。階段を降りると無人駅。
自動改札が2台、食堂の食券機のような券売機が一台あった。
自転車を組んでいると何人も駅にやってきた。
どうやら近くに人は住んでいるようだ。
10時前、チャリの旅、出発。
川沿いに進むかと思いきや、すぐに急坂が始まる。
着込んでしまったので、すぐに汗だく。きびしい。
駅では吐く息も白く、肌寒いぐらいだったのに…
上着を2枚脱いで小休止。その後しばらくで上り坂が終わり平坦に。
いきなりとっても厳しい上り坂を準備運動もなしに上らされるとは。

●山の天気は変わりやすい

朝食を食べてないがお店も見当たらない。
持参の行動食を食べつつ走り続ける。
山間に入る前にコンビニがあり、11時前、お稲荷さんの朝食。
走り出すと雲行きが怪しくなってきた。
さっきまで晴れていたのに山間だからこんなものか?
緩いアップダウンを繰り返し、分かれ道で何度か地図を確認し走り続ける。
そして急坂を上っているとき雨がぽつぽつ降ってきた。
帽子と上着で雨対策。名もない峠を越え、下りに入ったら急に雨が土砂降りに。
下りきったところに集落があり、道端の農具置き場で雨宿り。
上りでは暑かったが雨対策しておいて正解だったな。
20分ほどで雨は止み、出発準備をしていると地元の人が歩いてきたので
一声掛けると、家の方に入ってくればよかったのに言ってくれた。
一部方言が理解できなかったが、ちょっと嬉しい。
出発するとまた晴れてきた。

●兵庫県から大阪府、京都府へ

その後すぐ、国道に出て、大阪府へ。といっても端を少しかすめただけだが。
何度か兵庫県と行ったり来たりし、しばらくして京都府へ。
出発前に地図でここまでは行きたいなと思っていた綾部市までやってきた。
市街のスーパーで食料買出し。寿司やサンドイッチを買い込む。
水の確保も忘れず済ませ、後はキャンプ地探しだけ。
だけどまだ日没までは時間があるし、距離が少な目なので先へ進むことにした。
国道を進めば日本海まであと少しだが、ここからまた山間部に入っていく。
海沿いの国道は交通量が多くなるべく避けたい。
これから北陸方面を目指す予定である。
暗くなるまで走り、県道から200mぐらいそれた川沿いに6:30テント設営。
疲れているので、暗い中、寿司を食べ、7:40寝る。

●本日の走行距離 87.3km

3月16日(土)晴れ

●いつのまにかパンク

6:30鳥の声で起きる。
朝食は持参のスパゲティーとサンマ缶。
ミートソースが2~3人分だったので半分残して
こぼれないようにしっかりパッキング。
セロテープやサランラップがあるとよさそうだ。
荷物を積み終わってから前輪がつぶれているのに気付いた。
何とか荷物を積んだまま前輪を外し、空気を入れてみた。
しっかり入ったので、とりあえずこのまま9:00出発。
県道1号線は車も少なくとても快適な道である。
1時間ほど走るとタイヤが柔らかくなってきた。
先は長いし、チューブ交換する。

●猪にびっくり

その後、快調に走り、13:20温泉でゆったり。
この温泉、実は去年も来たところ。丹後ウルトラの帰りによったところである。
休憩室でのんびりサンドイッチを食べ、15:00出発。
小浜駅前のスーパーで買出し。
三方五湖の辺りで暗くなってしまいキャンプ地探しに苦労した。
19:10梅林の端にテント設営。荷物を降ろしていたら
「ドドドドドドド~」、なんだ、なんだ?
音の方を見るとまた、「ドドド」。野生の猪のようだ。初めて見た。
ちょっとびびったが猪の方もびっくりして逃げていくのだから大丈夫。
この辺りは寒いのでまだ梅は咲いていない。残念。
今朝のミートソースの残りでスパゲティーの夕食。
初めてろうそくランタンを使ってみたがなかなか快適で気に入った。
昨日も使えばよかった。21:10就寝。

●本日の走行距離 86.7km

3月17日(日)晴れ

●敦賀のさかな街

6:10起床。ご飯を炊き、鯖缶で朝食。
時間がかかる上に美味しく炊けない。しんはなかったがいまいち。
9:40出発。しばらく走った湖畔にカヌー場があり、3艇ほど練習していた。
少し見学してから、ひた走る。
国道を避けたら結構上らされたり、
工事中で大渋滞の車を横目にすいすい走ったり。
敦賀に近付くとさかな街の看板が目に留まる。
あることを思い出し、予定コースをちょっと変更。さかな街を目指す。
敦賀のさかな街で昼食。といっても試食とサンドイッチ少々。

●またいつのまにかパンク

出発前、後輪がぺしゃんこ。空気を入れてみるとパンパンに入った。
また、とりあえずこのまま走ることにする。
気比神宮の先、線路を跨ぐ陸橋を上らず、わき道を進んだ。
線路は渡れたがちょっと上に見える国道に行ける道が見当たらない。
そして、海と上の道に囲まれ行き止まりとなってしまった。ショック。
追い討ちを掛けるようにタイヤも柔らかくなってきた。
国道の下のトンネル脇の日陰でサンドイッチを食べながらパンク修理。
予備チューブはもうないので、穴を探してパッチを貼る。
終わってからはトンネル先の階段脇を押して上がり、一気に国道復帰。

●一本道なのに通行止め

しばらくして、海岸線が有料道路になるところへ。
国道は山に上っていく。国道の少し下に県道がある。
有料道路は行っても大丈夫なのだろうか…
不安だったので県道を進むことにした。
だらだらと一本道を上っていく。それほど急ではないがかなり上がった。
そうしたら、いきなり通行止めの看板が。
崖崩れのため通行止め。そんな馬鹿な。ずっと一本道だったのに。
どうしても行けなかったら引き返すことにして、先に進む。
小石がそこらじゅうに散らばる。やや大きめ、20cmぐらいの石もちらほら。
2ヶ所、石の量が多いところがあったが、走れないところはなく、
30分ほどで無事通過。

●海岸線に温泉が沢山

反対側の通行止めの看板のところで休憩していると、2台車が来た。
一台は引き返し、もう一台は素通りしていった。
ここから、1km程で国道に合流。緩い上り坂。車はやや渋滞気味で数珠繋ぎ。
道幅があまり広くなく、トンネルもあり、走りにくい。
我慢しつつ30分ほど走り続け、峠にある道の駅で小休止。
この先、国道8号は内陸に向かう。
国道をそれ、海岸線の有料道路の先に合流。
車の量が減り走りやすい。
海沿いに進み、福井、金沢を目指す。
海岸線には温泉が点在している。
長湯はしないつもりだったが、温泉に浸かり、ついのんびり。

●真暗な夜道を走る

17:00ごろ越前海岸通過。先を急ぎ、越前がにはパス。
キャンプ地を決めかねつつ夜道を走り続ける。
車がこないと真暗。でも、車はわずか。
風が強かったので避けられるような場所がいいなと思いつつ、
よく見えないのでずっと走り続けてしまった。
いいかげん疲れたので、19:00観光案内所の建て屋の裏でテント泊。
ご飯を炊き、カレー。時間がかかる。
多少芯が残り、朝の方がまだましだった。
まあかまわず食べて21:30寝る。

●本日の走行距離 90.5km

3月18日(月)晴れ

●いきなりパンク、どこまで行けるやら

5:45起床。朝はカレーパスタ。10分茹でて出来上がり。
7時前に朝食終了。ご飯とは雲泥の差。簡単で美味しい。
今日はどこまで行けるのか?
金沢まで行けるだろうか…。
8:45昨日までより早めに出発したが10分程でプシュー。段差でパンク。
昨日、チューブを2本とも直しておいてよかった。
チューブ交換し、再スタート。

●前にも来たはずの東尋坊

国道305号、交通量はされ程でもないが広くはない。
脇道にそれたらミスコース。丘を2つ越え遠回り。
途中で小学生の声援を受けたからよしとしよう。
国道に戻り、道の駅へ。
おにぎりを買い、30分程走って、東尋坊へやってきた。
中学の修学旅行で来ているのだがそのときのイメージと全然違う…
テレビで見た景色とごっちゃになっているかのも。
断崖絶壁を楽しんで出発。風が強いのでさっき買ったおにぎりは食べなかった。
ちょっと先の雄島にも足をのばす。朱色の橋が掛かる島。
島には散歩道しかなく、1周40分。歩かずに先を急ぐことにした。

●雨降ってチャリ旅終了

ここからは車の交通量がずっと少ないまま。
向かい風に負けず漕ぎ続ける。
北潟湖へ。この名前、初めて聞くがずいぶん大きい湖である。
湖畔を道なりに約半周して、ずっと見えていた対岸の道と合流。
やや交通量は増えたが走りやすい道が続く。
快調に走っていたが14時頃、大粒の雨がぱらぱらと降り出し、軒下に避難。
地図を見ると2,3km先に北陸本線の大聖寺駅があった。
雨に濡れたくないし、
調度県境を越えて石川県にも入ったのでここで行動を切り上げることにした。

●お勧めです山代温泉

駅に行き、時刻表をチェック。高山本線周りの最終には間に合わず。
この線路沿いを今回走ろうかなと当初考えたのだが雪が心配で止めた経緯があり、
雪があるかどうか見てみたかったのである。残念。
隣り駅は特急も停まる加賀温泉駅。
すぐに雨は止んだので温泉に行って、加賀温泉駅から電車に乗ることにした。
加賀温泉駅まで3km程の山代温泉につかり、ゆったり。
上がってから、表の椅子に座り、
ここで買った温泉卵と東尋坊で食べるはずだったおにぎりの昼食。
卵が美味しい。
この温泉が今回の中で一番ポカポカした感じ。

●電車旅そして現実へ

加賀温泉駅前のスーパーで食料調達。土産も買い、自転車をばらし、
青春18切符に判子をもらい、
北陸本線、東海道本線、相模線を乗り継いで帰ってくる。
例によって、東海道本線は夜行を利用。
指定はとってなく、混み具合がわからなかったので、
以前と同じ、1本前の快速豊橋行きに乗ったらこれが失敗だった。
平日なので深夜帰りの勤め人で結構混んでいた。
そして次に来た東京行きはがらがら。
最初からこっちにしておくんだった。

●本日の走行距離 89.9km

3月19日(火)晴れ

川崎、茅ヶ崎で乗り換え、6:30帰宅で旅の終了。
現実の世界に戻り、出社。う~ん、眠い。

●おしまい

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2002.11.06