2003.10.21〜1 四国・九州ママチャリの旅

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●雨の高知、とぼとぼ歩き  10月21日(火)雨

天気予報通り夜から雨。12時過ぎまで待ったが止まず。
多少小降りにはなった。雨の中、高知インター近くの橋の下にテントを張る。
レース中に眼鏡を割ってしまい、今日は眼鏡なしの一日だった。
度入りの水泳ゴーグルで時々案内板を確認していたが。
荷物の重さはいったい何キロあるのやら?筋肉痛の残る足でよく歩いたな。
ちなみに荷物はザック2つプラス少々。一つの大きなザックのように背負えるように工夫しました。


●自転車は快適なのだ〜  10月22日(水)晴

半時間歩いて高知駅付近のホームセンターを発見。開店10時を待って、自転車購入。
普通の買い物自転車タイプ。ラッキーなことに外装6段ギヤー付き。
荷物を積み出発。おお〜、快適じゃー。肩にどしりとかかる負荷から開放され、トコトコからスイスイ。楽じゃー。
さて今度は視力を何とかせねば。
コンタクトもやって眼鏡屋へ。眼鏡を作るかコンタクトをつくるか?
コンタクトを作っちゃおう。診察待ちがこんなに長いとは…
2時間半もかかってしまった。しかも在庫のあるタイプは目にフィットせず。
2週間使い捨てのサンプルをもらっただけ。まあ、診察代しかかからず、コンタクトが手に入ったのでよしとしよう。
眼鏡もコンタクトも帰ってからの方が安いからこれはベストな選択だったかも。
海岸線の黒潮ライン、何とかラインと進み、日が暮れたところの寂れたパーキングでテント泊。風が強かった。
何とかラインからの海の眺めは良かったよ。坂が大変だったけど。


●197号線、布施ヶ坂の道の駅まで  10月23日(木)晴

須崎市まで海岸線を走り197号線で佐田岬へ向かう。
佐田岬は行くつもりだったがルートを決めてなくてとても迷った。
坂の具合がいまいち分からないし。結局距離が短いところを選んだだけ。メインは九州のつもりだし。
道の駅で初めてテント泊。テント一式もった歩きおへんどさんと遭遇。なぜこの場所に?
88ヶ所の他に別格20と言うのがあり、それを廻っているそうな。
88ヶ所巡りは既に6回もしていると言う。おお、凄過ぎる…
接待などどこに行っても親切にしてもらえるし、歩き旅に対して珍しがられないところが好きなのだそうだ。
野宿が好きでやっているとも行っていたな。
本当に人それぞれだな〜。


●197号線、八幡浜市まで  10月24日(金)晴

ひたすら197号線。それほど交通量はないが集落があるとそちらを通るようにしている。
一回、川が渡れなくなって引き返すはめになった…
大洲市で暗くなってしまったが高校生のチャリ通が走っていたので夜道を1時間程走り、
八幡浜市役所付近の野球場脇にてテント泊。
半額弁当を4つも買ってしまったので、今晩2つ。明日の朝と佐田岬の昼で食べれるな。
買ってからスーパーに電子レンジがないことに気付きショック。
今晩食べるはずだった2つが温められんではないか。
この二つは明日温めてみることにする。
飛行機の予約ってTELだけでできることを今日学びました。
福岡空港11月1日7:10ANA242便。2日朝からの予定がありそれまでに帰らないといけないから。
ANAにしたのはハッピープレゼント2のため。朝早いのは値段が安いから。
コンビニ振込みができる状況になってから予約しよう端末のあるコンビニがあるまで予約の電話をしなかったのであった。
本人名義のクレジットカードさえあれば、TELだけで予約できるのであった。

●ついに大分県  10月25日(土)晴

佐田岬メロディーライン(=197号線)をひた走る。
眺めが非常によい。坂はそれなりに何回も。
三崎港からフェリーで佐賀関に渡る。その前に岬の灯台までチャリダーとしては行かないわけには行かない。
三崎港から先の道をとっても、とっても、と〜っても急だった。
とにかく岬を極めたのだ。疲れた。
16:40のフェリーに乗り70分で佐賀関へ。
おお、フェリーにオレンジのギヤ無しママチャリがあるではないか。
途中の道の駅でもこのチャリを見て気にはなっていたのだがフェリーが同じになるとは何たる偶然。
ちなみにフェリーは1時間毎にあるのだ。
下船時にご挨拶。ギヤ無しママチャリで日本縦断中の山本さん。
携帯で日記系のホームページをリアルタイム更新しているとのこと。
8月に仕事を止めて、前々からやってみたかった自転車日本縦断を始めたそうだ。
仕事が急がし過ぎてこのままではいけないと気付いたようです。きっとその選択は正しい思います。
佐賀関の道の駅にて、一緒に野宿。


●目指す阿蘇にはどう行こう?  10月26日(日)晴

昨日は、朝、山本さんと逆方向、大分市方面に行き、大野川沿いに上流へ。ビッグイアが見えたので坂の上でしたが見学してきました。ビッグイアは大分トリニータのホームグランドですね(あってるよな?)。
川の土手の散歩道がなくなってからは、県道208、国道10,326,502と走り、502号線を阿蘇方面に向かってます。
坂は佐田岬に比べれば楽々。まあそれなりにあります。
尻が少々痛くなってきましたが体調は良好です。
コース選択に非常に悩みました。ママチャリということで坂が少なそうなコースに。やまなみハイウエーは涙を飲んでパス。
16:15道の駅「きよさと」についたら、インターネットが使い放題。閉館の18時まで掲示板にカキコしてました。
「きよさと」にてテント泊。


●無事、阿蘇を越えました  10月27日(月)晴

次の道の駅「原尻の滝」人工的ではありますがなかなか見応えのあるきれいな滝があります。
吊橋から、下から、上から眺めることができます。あと水車も多数。インターネットも使えます。
ここらからじりじり上り坂。それほど急坂はないが上りが続く。竹田市で城下町の風情をちょっと感じる。
通りがかりに温泉350円の看板があり、休憩がてら寄ることに。
地図(ツーリングマップル)に書いてないできたばかりの温泉であった。とてもきれい。
竹田市街にあった花水月500円をパスして正解だったな。
この先で行くつもりだった萩の里温泉はだいぶ坂があるみたいだったし。
ここからもだらだら坂は続き、やっと峠だ。一段下って、阿蘇のカルスト。
平地が続く。阿蘇山の方の一つの山は噴煙を上げている。山並みを眺めながら漕ぎ進む。
思い切り下って熊本県入り。川沿いにちょい下りの平地が続く。
国道の上り坂を避け、川沿いの県道を進んだら行く予定の道の駅を通過してしまった。
ねぐらが決まらないまま、川沿いをかなり走る。やっと川に下りられる場所があり、川原でテント泊。


●熊本から長崎へ  10月28日(火)晴

朝、地図で場所を確認。熊本市街に大分近いな。大分からの進み具合で移動距離の感覚が掴めてきた。
福岡まである程度余裕はあるようだ。が長崎は坂が多いしどこまでまわろうかな…
犬の散歩のおじさんが川沿いに行くと分かり難いから、上の橋を真直ぐ行けば熊本港に行けると教えてくれた。
が、熊本県を全然巡らないので、熊本城ぐらい行っとこう。川沿いを進む。確かに分かり難かったが城を眺める。
そして、海沿いに出て、熊本港ではなく、長洲港からフェリーに乗り、島原半島へ。これで長崎県入り。
天草諸島や五島列島にも行ってみたい所ではあるがこのチャリでは辛い。それに日数が足りない。
海岸沿いを走り、諫早市へ。ここまで平坦ですぐの予定が、向かい風でぜんぜん進まん。
やっと諫早市。不知火橋の下でテント泊。
夜、酔い覚ましに来たおじさんがこの橋は2度掛け直していて、
昭和32年に大洪水で橋が流れ、多くの人が亡くなったことをきいた。
昔はここまで海でムツゴロウがいたそうだ。今はいない。
404号線を進めばムツゴロウがいるよと教えてもらう。


●海岸線を一路佐賀へ  10月29日(水)晴

長崎市の方を周る時間はありそうだが飛行機に乗り遅れないのを最優先して、坂の少ない海岸線を佐賀市に向けて走る。
昨日と風向きは同じ、西風。これが今日は追い風となり快適。
でも平地を走り続けると尻が痛くなってっくる。昼時に調度、眼鏡の量販店があったので眼鏡を作っちゃいました。
ここは鹿島市街でした。
洗濯物を水洗いし、ビニール袋に入れ走っていたはずが途中で干そうと思ったらないではないか!
どこで落としたのだろう…
探しに洗ったところまで30分かけて戻ったが落ちてない。
あーあ、まあ、しょうがない。向かい風の中戻って来たのに。
さっさと忘れよう。きっといいことあるさ。
昨日、おっちゃんに聞いたムツゴロウを見に行く。
思っていたよりとっても小さいんだ。ひとつ勉強になりました。
佐賀市の近くでテント泊。夜中、1時過ぎにお巡りさんに起こされた。
予定を伝えると時間があるから、明日からのバルーンフェステバルを見ていったらどうかと進められる。
よし、行ってみよう。


●バルーンフェスティバル楽しかった  10月30日(木)晴

この地域の一大イベント、バルーンフェスティバル。
平日なのに凄い人手だ。
競技参加のバルーンがものすごい数だ。
圧倒される。でも地元の人が言っていた。
ここで世界大会があったときは280機も集まったそうで、それは凄かったと。
会場に行くときにあった自転車のおじさんに会場を案内してもらう。
係員に頼んで体験バルーンに乗せてもらったりと、とっても楽しい一日だった。
夕食にチャンポンまでご馳走になりありがとうございました。
分かれてから207号線を走り、県庁前を通り、そのまま直進したら、ヤマダ電機があり掲示板をちょっと更新。
まだ寝床が決まってないのに、もう外は真暗になっちゃった。
まあ、なんとかなるさ…
店を出てから1km程度の場所にあった自転車道の途中にて、テント泊。
そこそこ車道から離れ静かで快適でした。あまり冷え込まなかったし。


●九州旅、ついに最終日  10月31日(金)晴

当初予定では、佐賀市街に行かないつもりで筑後川沿いから国道3号に出て福岡に行くつもりだった。
が市街に来たので予定変更、国道34号、3号と進んで福岡に向かう。
34号が単調で車も多く飽き飽き。34号と3号の間の道を適当に進む。34号と3号の合流点を過ぎてからは3号線をひた走る。
向かうは二日市温泉。丁度昼頃付き、一風呂浴び、すぐ近くの生涯学習センターで掲示板更新。
ここはとっても綺麗な施設。歴史博物館、図書館、生涯学習センターが併設されている。
歴史博物館もそれなりに勉強になるかも。ささっと流してしまいましたが。
もうすぐ福岡に着きそうである。
空港に向かうにつれ飛行機がすぐ上を飛ぶようになってきた。民家もあるのに随分接近して飛ぶんだな。
福岡空港は便数が多いので騒音は半端じゃないはず。よく我慢しているな。
100円ショップを探しつつ空港方面に進むが見当たらない。
あきらめて博多駅に行ってみる。駅前にありました。ドライバーを買う。
あと、別のスーパーで食料を買う。ダイエー優勝の記念セールでなんやか89円で売っていた。

空港に移動。チャリをどこまでばらせばよいか聞きに行く。
なるべく小さくという曖昧な回答。朝晩の人に話を通しておくとのことで一応来た甲斐があった。
ママチャリは重いのがネックである。
15kgを越えると手荷物料が発生すること、少しぐらいなら大目に見ることを言われた。
周辺散策。調度いい場所に緑地保全の公園があった。
ここにテントを張り、荷物を運ぶ。

チャリの分解開始。
後輪も外すよう言われているが今の工具では無理だった。多数のスパナがいるので後輪外しは途中であきらめる。
代りにフロントフォークとハンドルを外すことにした。
これを外すには六角レンチが入るが手元にない。(本当はあったがないと思い込んでいた)
これを買いに行くため、自転車を最低限走るように戻した。
手抜きして付けなかった部品のために後輪ブレーキが壊れてしまう、ショッキングな出来事がありました。
まさかあの弱々しい部品がないだけでこんなことになるとは…
これも勉強。自転車の部品に掛る力を知ることができました。
ブレーキは壊れたものの、自走できるように応急修理し、六角レンチを買いにいく。
ハンドル側は外れたがフォークが外れない。大きなモンキーレンチが必要なのか。
これはガソリンスタンドで借りよう。
空港近くのガソリンスタンドへ。モンキーレンチを借りるがサイズが足りない。
もう一軒、行ってみた。こちらにはもう一回り大きいのがあり、回すことができた。
公園に戻り、前輪とフロント周りを分解。新聞紙とビニールテープで各パーツを固定。
なかなかうまく1つにまとまった。調度いい具合に自立するし。
袋詰は明日空港でやろう。
買い物に行った時間を抜くと分解作業時間は1時間ぐらいでした。
梱包時間は計らなかったが30分はかかってるだろうな。
テント内の荷物整理も一苦労。0時半頃寝る。

●旅の終わり  11月1日(土)晴

5時起きで6時前に空港入り、更に荷物を整理し、手荷物を預ける。
15kgは大分越えていたがおまけしてもらえてラッキー。
前日に相談しておいた甲斐があった。
ガス缶は昨夜穴空けて捨てたがハサミとカッターを手荷物に入れ忘れてしまった。
チェック前に気付いたのであらかじめ出して搭乗ゲートへ。でも荷物が引っかかる。
ドライバーセットのキリがアウト。3点が機内預かりとなった。
2時間ほど空を飛んで羽田到着。
空港内はカートとエレベーターで楽だが電車の乗り換えは大変だ。持ちにくい荷物約40kgはこたえる。
京急蒲田、横浜で乗り換え、かしわ台駅へ。
荷物を置いたまま、走って仮帰宅。車で荷物を取りに行き、12時過ぎに帰宅。これにて今回の長旅が終了。

ずっと晴れていたので真黒に日焼け。体重はちょっと減っているようだ。
お店は別として、道の駅や図書館等、無料でインターネットが利用できる場所ができて嬉しいかぎりである。

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2004.03.03