2000.8.5〜14 北海道サイクリング(道北)

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8/5,
今日は夕方から西部ドームで渡辺美里のコンサート。
例年、コンサート後に鉄マンだったが、私の体調を考慮して夜の部は無しに。
ただ、変わりに昼の部として麻雀をすることになった。
昼の新宿に自転車を含む大荷物を持っていくのは大変だった。
家の出発遅れ&乗換え遅れで待合わせ時間が迫っていた。
新宿駅ホーム脇に自転車をキーロック。
荷物をコインロッカーに押し込み待合せに3分遅れで到着。
麻雀、コンサートを堪能し、新宿駅に戻ったら、大雨。
ラーメンを食って皆と別れ、一人でホームに向かう。
駅にはたくさんの人が、嫌な感じ。
自転車を取りに行ったら、駅員さんに一言断っていくようにと注意を受けた。
当然ではあるが、時間がなかったからな〜。以後気を付けますということで。
夜行快速のムーンライトえちごが入線、早速乗り込む。
が、大宮駅で雨のため運転見合せ中、発車はいつになるか分からないと車内放送。
座って待っていられただけ、他の電車の人よりはましだが、先行き不安である。
30分遅れで出発。だらだら運転。
前に詰まっていた電車が掃けてからは普通に走り出した。
大宮では1時間遅れ。でも、長岡には定刻通りに着いた。

8/6,
ここで隣の席の小中学生集団がおり、広々4席を占領して寝ていく。
村上、酒田、秋田、青森で乗り換え、函館に到着。
ついに北海道にやってきた。函館から夜行快速のミッドナイトに乗る。

8/7,
札幌で乗り換え、滝川に8:20到着。
自転車を持って駅を降りたのは2人、宗谷岬を目指すということで私と同じ。
タクシーの運ちゃんと話しながらのんびり自転車を組んでいたら先に出発していった。
9時ごろ私も出発。
駅周辺の地図を頭に入れとくのを忘れたが、すぐに案内標識があり。北竜を目指す。
国道の工事中のところで農道にそれたら、砂利道にはまりタイムロス、くやしい〜。
雨竜の道の駅で水を汲み、出発するときに一人、自転車乗りがやってきた。
行き先はやはり稚内。
これからしっかり走ろうとしていたところなので、挨拶だけで出発する。
北竜のひまわり畑は圧巻であった。とっても広い。
それとダチョウもいた。見ていて飽きない。
この先、国道をそれ、少し前のNHK朝ドラすずらんのロケ地に回り道。
すずらんはとても感動したのでぜひとも行ってみたかったのである。
セットがそのまま残っていた。駅舎も全くそのまま。
ホームの端に本当の駅名えびしまの看板がある。
番組のお陰で観光客がいるが、恐らく以前はとっても寂れた駅だっただろう。
1両編成の電車がやってきた。SLが1日2便走っているのだが見れなくて残念。
昼食を取り、留萠国道に合流、しばらく走ったらパンク。
直していたら、雨竜で挨拶した少年(学生、後でライダーがなずけた)がやってきた。
いろいろ、ヘルプを受け、修理完了。一緒にコンビニまで行く。
コンビニでライダー4人衆と話し込み意気投合。
羽幌でBBQの準備をしておくから、食いに来いということになった。
2人でひた走る。
夕日が日本海に沈み、真暗になりかかったころ羽幌サンセットビーチに到着。
ドラム缶で豪快にBBQ、腹一杯食って、飲んで、語らい、1:00ごろ寝る。
そうそう、チャリダーと言う言葉を初めて聞いた。自転車乗りをこう呼ぶらしい。

8/8,
カラスとかもめの泣き声で5:00起床。砂浜を歩いたり海に足をつけたり、ぶらぶら。
体調はいい感じ。天気もよい。
食べきれなかったイカを食べ、のんびり後片付け、荷作り。
すぐの温泉が11:00からということで入らず、ここでライダーと別れる。
少年と一緒に走るが昨日のようなスピードがない。
天文台のある公園でしばらく休憩。
また走り始めたが体調がよろしくない様で、ゆっくり遠別の道の駅まで走り、休憩。
ここで偶然、職場の滝ちゃんと遭遇。彼は車で稚内に向かっていた。
オロロンラインで会うかもとは話していたがいきなり会うとは驚き。
ちょっと話して別れた。
少年の体調はすぐれず、私は稚内まで辿り着きたかったので昼食後お別れ。
一人で稚内に飛ばす。サロベツ原野で真暗になったが8時過ぎ、稚内に辿り着いた。
この間、手塩の小学生二人が着いてきて休憩がてらゆっくり並走したり、
ランドナー(あってる?)の学生と並走し会話した。
日が沈むころに通った休憩所のトイレ脇で寝ることも考えたが何とか走り通せた。
サロベツ原野は何もなくて夜は恐い。
とはいえ、子ずれの自転車集団(6,7人)を真暗になってから、追い越したし、
10人ぐらいライダーとすれ違っただろうか。逆向きの人はどこまで行くのやら。
防波堤ドームに行ったら工事中、これは予想外。
しょうがないから、以前、自転車キャンパーを見かけた駅近くの公園に行ってみた。
数年前に車で来たとき公園隣の宿に泊まったのであった。
少々探し到着。先客は3人、1人外にいたので数分話し、テント設営、速攻寝る。

8/9,
4:30起床、
駅に行ったら朝飯を作ってるキャンパーがいた。
挨拶し、話しかけたが言葉が通じない。3人連れで1人だけ日本語が話せた。
韓国からフェリーで福岡にきて、電車を乗り継いで稚内まで来たそうだ。
英単語+ボディランゲージでなんとかコミュニケーション。
朝っぱらから、韓国焼酎をご馳走になる。キムチと日干しの小魚を一緒に食べる。
ほろ酔い気分でふらふらしつつ、岸壁に向かった。
2人連れの歩行者に会い、日の出を見に行くというので自転車を押して同行する。
岸壁で写真を撮り合い、しばし話して別れた。
ちょっと雲があったがまずまずきれいな日の出。
顔色が青白いと言われた。ふらふらするよ〜。
荷物はテントに置いたまま、宗谷岬を目指す。
軽快に走る。風向きはころころ変わる。それなりに気合を入れて走った。
7時ごろ、宗谷岬に到着。ぱらぱらと人はいるが写真の順番待ちはほぼなし。
写真を撮ってもらう。
サハリンがうっすら見えることを数人で確認しあう。
近くに民宿の日帰り温泉があり、入る。
さっぱりしてからまた岬へ。女性ライダーと話す。
昨夜、稚内ドームに泊まったとのこと。一番端まで行けばよかったのであった。
まあ、昨夜は眠かったからよく寝れてよしとしよう。でもちょっと残念。
彼女の旅暦をきいたがかなりすさまじい。
高台から景色を眺めてから、稚内に戻る。
途中で蟹の朝食。ちょっと贅沢。
フェリーには間が会ったので、荷作り後、ノシャップ岬へ。
駐車場とトイレだけでなんかいまいち。
気をとりなおして、ジャンボうに丼を食べる。
工夫してるのだろうがいらぬお節介という感じで話しづらい店だった。
まあチャリダーは大盛りサービス、バンダナプレゼントなのでチャラとしよう。
後日談だが、数時間前に職場のあだポン(ソロライダー)もここに行ったそうだ。
会えなくて残念。
のんびりフェリー乗り場へ。フェリーが入港している。
乗船手続きをするともうすぐ出港するから急げとのこと。
なんと、だらだら過す間に1時間間違えていた。
フェリーは私を待ってくれて、一番近いデッキの階段を上り終わると同時に出港。
乗れてラッキー。波は殆どなく穏やか。
2時間で礼文島に着き、滝ちゃんにTEL。
久種湖キャンプ場にいる。今晩は香深で花火があり、今から見に行くことを聞く。
香深港で待っているのも暇だし、久種湖まで往復することにした。
ついでに時間があればスコトン岬も行ってしまえと思っていた。
しかし、久種湖は予想より遥かに遠かった。
急坂を登ってショートカット。キャンプ場に着く。
荷物を置き、夕日を見ながら金田の岬を回り香深へ。
香深に着いたら待ち構えていたように滝ちゃんが声を掛けてきた。
一緒に花火見物。打上場と近いのでとっても大きい。手投げ水上花火は圧巻だった。
出店は焼き鳥とビールのみとちょっと寂しい。
食料を買い、真暗な夜道をゆっくりと久種湖に向う。
夕食を食べながら滝ちゃんと旅内容等を語らい、寝る。

8/10,
朝は曇り、今日は自転車を置いてトレッキング。最終便で利尻島に渡る予定。
私はスカイ岬を回り、余裕があればスコトン岬方面に歩くことにした。
余裕があるとは思えないが...
滝ちゃんも昨日の歩き疲れからスカイ岬を周回し稚内に最終便で帰るといっている。
で、2人でトレッキングとなった。
30分程歩いていたら、晴れてきた。よかった、よかった。
きれいな海と海岸から咲く高山植物を目に焼き付け、スカイ岬を一回り。
のんびり砂浜をあるいて、久種湖に戻る。
滝ちゃんと別れ、香深港に飛ばす。10分前に着いたはずが窓口が閉っている。
なんと、発着の逆の便、利尻から礼文行きの最終便を見ていたのであった...
これで、今日は礼文島泊に決定。港をふらふらしていたら滝ちゃんに再会。
バス代は980円といっていたかな。
晩飯を食堂で食べ、海峡祭りへ。今日は出店がたくさんある。
17:00からウニ無料。滝ちゃんはウニ無料を食べられずにフェリー乗り場へ。
生うにを貰い、食べようとしていたら、後ろから声がかかる。
振り向くとサロベツ原野で並走して話したランドナーの学生、粟ちゃんだった。
(後で見たらランドナーでなくMTBだった)
一緒に生うに、焼うに、うに汁を食べた。
食料の買い出しをし、キャンプ地探し。
夜雨が降るとのことから、屋根があるところにしたい。
島に熊はいないし、連れがいるから特にキャンプ場にこだわらなくてもいい。
1ヶ所目は無げに駄目と断られ、近くにいい場所が見つからない。
半分屋根にかかるだけのところにテント泊。
一応、近くの倉庫に荷物を運んでいる人に了解を得た。

8/11,
早朝3:00にはざあざあ降りだった雨も、6時に起きたときには止んでいた。
テントの水を払い、昨日濡れた荷物を外に広げ乾かしながら、朝食、荷作り。
粟ちゃんは強硬スケジュールのため、早々に出発していった。
昼前のフェリーで利尻島に渡り、一周することに決めた。
それまで礼文島の南端を歩くことにした。
断崖の下の海岸を行けるところまで歩いてきた。
3mぐらいの岩がたくさん落ちている。
こんなのが直撃したら即死だな。いったいどれぐらい前に崩れたのだろう。
今回は余裕を持ってフェリー乗り場へ。
香深発沓形行きフェリーはがらがら。車4台、オートバイ2台、自転車1台だけ。
沓形港には40分程、結構揺れた。
沓形公園のキャンプ場を見てから利尻島1周に出発。なんか雲行きが怪しい。
特に意図はないがなんとなく右回りに回り始めた。
ちょっと行ったら小雨がパラパラ。
荷物にカバーを掛けるため、道沿いの体育館の軒下に止める。
入口で案内を見ていたら、管理人さんがきて、
ソファーでテレビ見て休憩していいよと言われた。
お言葉に甘えて、荷物にレインカバーを掛けてから管内の見学。
近所の体育館よりは小ぶり。利用者は1人もいない。
大会の時と冬場に活躍するそうである。隣に広い芝生の公園がある。
5分ぐらい寛いでいたら、どしゃ降りの雨、ここにいてラッキー。
通り雨だったようで数分で止み、からっと晴れてきた。
こりゃ、休んでる場合ではないなと挨拶をして、外に出る。
管理人さんも外に出てきて、空を見上げ、もう天気は大丈夫だろうといっている。
追い風なので右回りがいい、反対側は分からないがとアドバイスを受け、出発。
仙法師にあざらしを見に行く。
ここで先に来ていたチャリダーのカトーさんと会う。
同一方向に回っていたので、一緒に走ることに。
しばらく走ると風が向かい風に変わった。海はきれいだが山は雲に隠れたまま。
先頭交代しながら、2台で突っ走る。足がパンパンになってきた。カトちゃん強し。
殆ど休憩なく、鴛泊まで突っ走る。
途中、レンタル自転車に荷物満載の青年にあった。
オートバイを稚内に置き、荷物は全部持ってきたそうだ。
ほんと重そう。明日は鴛泊から登山と言っていた。
ぽっこり盛り上がった感じのぺし岬を登り、360度パノラマを堪能。
カトーさんが荷物を置いてきた沓形の森林公園キャンプ場に私も行く約束をし、
ひとまず別れる。
利尻富士温泉にゆったりつかり、休憩室でのんびり休む。
明日の天気予報は道内全域晴れ。ヨッシャ。
今日登った人はずっとシャワーの中にいるみたいだったと言っていた。
職無し子連れファミリーキャンパーやBD-1でのんびり回ってる人と話す。
19:00の時報が鳴った。長居をし過ぎた。
夕日を見ながら15km先のキャンプ場へ。
キャンプ場近くのコンビニで夕食と山の行動食を買った。
レジを清ましたらビックリ、体育館の管理人さんが買い物に来ていた。
もう辺りは真暗、キャンプ場に到着。
カトーさんはご飯を食べ終わったとこだった。話しながら、ご飯を食べる。
カトーさんは登るか迷っていたが晴れるということで一緒に登ることにした。

8/12,
5:00起床、下山後、すぐに荷物を積めるように準備をし、登山の荷作り。
5:30にカトーさんを起こし、6:00前に出発。
行動食を買い足し、5合目見晴台まで、自転車で上がる。
7:00、歩き始める。
昨日までの雨で、道はどろどろ、時々川状態。こりゃ登りにくい。
かなり歩いて、ようやく道が乾いてきた。代りに斜度がきつくなったけど...
山頂は白い雲がかかっている。昨日までの黒い雲は無くなってよかったが、
折角登るのだらか、360度の海が見たいものである。
途中から、島出身の何度も利尻富士を登っている人と会い、
いろいろ話しを聞きながら休み休み登る。
鎖場やちょっと危険なガレ場を越え、12:30、ついに山頂へ。
かなり険しい山であった。
ほぼ雲が取れ、山で見えない方向30度ぐらいを除いた全方位の海が見渡せた。
礼文島はもちろん、サロベツ原野もくっきり見える。サハリンは見えないみたい。
山頂で昼食を取り、13:00下山。
最終便フェリーに乗るため、カトーさんと別れ、最速で下りた。
カトーさんも最終フェリーに乗るつもりなのだけど...
15:30見晴台に戻り、自転車で爽快に下る。
コンビニでアイスを食べ、ちょっと余裕あり。
キャンプ場で荷物を積み終えたころ、カトーさんも帰ってきた。
う〜ん、きわどい時間だな。私はちょっと余裕があるかな。
寄り道したかったので先に出発。
昨日の温泉に忘れたシャツを取りに行ってから鴛泊港へ。
ちょうどフェリーがやってくるころであった。
フェリー乗り場で待っていたら、車が積み終わるころ、カトーさんがやってきた。ぎりぎりセーフ。
船内で地図を見ながら、蟹や帆立の安いところやこれからの予定等を聞いた。
稚内ドームにテントを張り、銭湯を教えてもらい、ゆったり。
夕食と明日の車内食を買い込みテントへ。
近所のテントの人たち4人で1:00頃まで語らい寝る。

8/13,
4:50頃起き、宗谷岬から上る朝日を見にいってから、朝食、荷作り。
稚内駅で自転車をばらし、始発電車へ。
寝てる人が多かったが眠くなかったので車窓を眺めていた。
サロベツ原野と日本海が見えるところで減速する辺り、如何にも観光列車だな〜。
途中で子連れ集団が乗ってきた。手塩川をこれからカヌーで下るとのこと。
雨で水が濁ってるけど、子連れには瀬が無くていいらしい。
お勧めは屈斜路湖から釧路川とのこと。
昨夜話した人はここでカヌー下りをやってきたと言っていた。
俺もやってみたいな〜。
名寄・岩見沢で乗り換え。
ここでカトーさんとお別れ、彼は富良野方面で自転車部の合宿なのであった。
札幌駅前は何度か来ているので終点の小樽まで行きぶらぶら。
いくら丼、えび、蟹を食べ、車内食を買い込む。
荷物運びを最小で済ませるよう選んだ快速で札幌駅へ。
直に札幌で降りるより1回階段移動が少なくて済んだ。
まだ時間があるので札幌でぶらぶら。ラーメンを食う。
運動しないのにたくさん食べてるな〜。
ミッドナイトで函館へ。

8/14,
函館の朝市、試食だけでいいぐらいかな。ご飯に蟹汁、でんすけ一切れを食べた。
でんすけはスイカと違う味と思っていたから期待外れ。
ごく普通のスイカではないか。
海峡80号どらえもん号で青函トンネルを越え青森へ。ここでもぶらぶら。
秋田、酒田、村上で乗り換え、ムーンライトえちごに乗る。
秋田乗換えはぎりぎり。酒田では酒田南高校の応援で甲子園に行く集団がいた。

8/15,
新宿到着、ビル間から朝日が輝いている。八王子、橋本で乗り換え、入谷まで帰る。
橋本では小雨が降っていたが家の方は曇りで助かった。
自転車で2回に分けて荷物を運ぶ。
もっと、もっと、北海道を放浪したかったな〜。
これにて旅はおしまし。

<教訓>
・旅は偶然の連続。
・旅人、地元の人とのふれあいをメインにした旅も面白そう。
・山登りは天気次第。
・込んでる電車で輪行は地元の人に申し訳ない。
・空いてるローカル線の汽車旅も悪くない。

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2002.05.22