2000.4.29〜5 日本横断チャリの旅(神奈川-新潟)

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28日、DHバー、荷台をとりつけ、荷物の準備。
ビッグフットが運動靴に取り付けられそうなことをチェックし荷物に入れる。

29日、5:30起き、スキー、銀マット、テント、30lのザック2つを荷台に縛り、DHバーに20lザックをつける。
軽い朝食を済まし、ヒップバッグを腰につけチャリを押してみる。
バランスとるのがかなり大変。乗って走れるのか不安に感じつつ、試乗。
楽に走るではないか。小回りができることも確認した。
7:00にいざ、出発。
しばらくいって急坂を押して上ろうとしたら偉い大変だった。
やばいとは思いつつもこれからは必ず乗って上ることにするしかないなと思った。
天気が良かったので通り掛かりの公園(松原中央公園)でお稲荷さんとパンの昼食休憩。
16号に沿って進んだが何度か八高線と交差するうち、線路に沿っていけば高崎だなと気付き地図をチェック。
線路沿いを進むほうがかなり距離が近いことがわかり、
入間辺りから線路周辺の道を進んだ。
初日は埼玉県に入った辺りまでを考えていたが、かなり中のほうまで進んだ。
公園の案内版があり、県道をそれたが案内板の公園まではかなりの上り坂のようで、
途中にあった小さな公園に戻り、ここに野宿場所を決定。(玉川村日陰公民館)
水道、トイレがあり、川の音が聞こえ、車通りは少ない。
テントをはり、荷物をおいて、朝食の買い出しに近所の商店へ。
らしいものはなく、無駄な重りになるかなと思いつつドーナツを買って店をでた。
朝食のメインは持ってきたインスタントラーメン。
荷物がないチャリは軽快に走る。
県道に戻り、しばらく走るとコンビニがあり、サラダ、ヨーグルト、野菜ジュースを買った。
だんだん日がくれてきた。
ドーナツを少し食べてさっさと寝る。

30日、鳥の声で目が覚めた。天気は良く、風もない。気持ちいい朝である。
体も特に痛まないようだ。
水を汲み、お湯を沸かし、ラーメンをつくり、朝食。
荷物を整理し、チャリに積む。荷物量はむしろ増えているのにザックには余裕がある。
荷造りには意外と時間がかかり、9:00になった。
公園の掃除に近所の人が来ている中、チャリをVTR撮影し、出発。
254号に出てからは基本的に国道を進んだが交通量がおおくなったり、立体交差があったら、脇道にそれながら進んだ。
4車線の国道を避け、やや距離が近い県道を行ったら、急な上り坂が待っていた。湖があるから行ってみるかと思って
選んだ道ではあったがとってもしんどかった。
円良田湖で手打ちそばを食べた。注文してから手打ちするとのことでちょっと待たせるけどいいかと聞かれた。
休憩を兼ねてるので問題ないがどれぐらいかきいたら10分ぐらいとのこと。
出てきた蕎麦はこしがあり、おいしかった。
座敷でしばらくのんびりし、出発。
高崎までたどり着いた。初日の距離からするともっと先までいけるかと思っていたんだけど...
で、予定通り?高崎市街で迷いかなりうろうろした。余田のいた寮に忍び込み風呂につかり、下着を水洗いし、乾燥機にかけた。
和食屋で半額サービスの細切れステーキを食べた。ボリューム満点であった。
寮の空室で寝袋にくるまり寝る。

5月1日、早朝、6:00出発。4:30ごろ起きたのだがビデオが見当たらないことに気付き時間を無駄にした。
8:30ごろ、渋川駅の近くの神社(猿田彦神社)でドーナツを食べた。
国道脇の農道を走っていたら、30mぐらい上まで上ってしまった。景色は良かったけどかなり汗だく。
急な下り坂で一気に下って国道に戻るとまた緩い上り坂。
何度か小休止しながら進み、日帰り温泉があったので昼食休憩を兼ねて一休み、窓からは利根川が見え、まずまずの景色。
やっとドーナツを食べきった。
1.5時間も休み、13:00出発。朝からドーナツしか食べてないではないか。で、野菜ジュースを飲んだ。
月夜野から急坂に突入。止まったら発進する自信がなく、汗だくでもひたすら漕ぎ続ける。
やっと、脇道があって一休み。
気合を入れて出発したら、すぐに急坂が終わり平坦になった。
ずっと上りが続くと勘違いしていたので拍子抜けもいいところだったが助かったって感じかな。
上毛高原のラーメン屋で五目ラーメン、餃子、ライスを食べた。やっとまともな飯を食べたなと思いつつ
店をでるとお天気雨がパラパラと降っていた。
一応、雨対策をすることにし、荷物の整理をしたら、なんとビデオがザックの底にあった。よかった〜。
サックカバーで後ろはほぼ覆え、前はさかいやスポーツの買い物袋がピッタリサイズですっぽりかぶった。
しばらく緩い上り下りが続き、スーパーがあったので食料の買い込み。
安かったのだが重りは最小限にしようと吟味し、ヒジキの缶詰、チーズ、蒸しパンを購入。
17:40、猿ガ京温泉の入り口に到着。神社があったのでここにテントを張るつもりでチャリを止めた。
20m程先に案内板があったので歩いて見に行くとすぐ脇にダム湖があり、湖畔に満開の桜が咲いていた。ほんときれい。
遠くには谷川岳と三国山の雪山がくっきり見えている。天気は大丈夫そうだ。
湖畔に公園があり、トイレ、水道もあったので、ここにテントを張ることにした。
散歩してる間に日が暮れ、暗い中、テントを張り、水を汲みに行ったら、ボチャリ、水溜まりにはまった。クソ。
家から持ってきたインスタントラーメンとヒジキの缶詰、チーズの夕食を食べ寝た。

2日、鳥の声で起きた。雨は降ってない。からっと晴れてる。蒸しパンとビタミンin、チーズを食べ8:00出発。
温泉街のコンビニでヨーグルト、野菜ジュースを飲み、いよいよ峠道に。
三国トンネルまでカーブが55個と看板があり、カーブにも番号表示があった。
番号を励みに黙々と上りつづけ、4,5回休憩して11:40ついにトンネルに辿り着く。
この間、東京から永井宿に泊りに来ていたおじさんがカメラ片手に新緑や案内板を撮っていて、私の写真も撮ってくれた。
現像したら送ってあげるといっていた。
それから、世田谷区から内装3段のママチャリで新潟をめざしている青年が休憩中に追い越していった。
トンネル付近で追いついたら、ひざが痛くなり新潟まで行けないかもしれないといっていた。
トンネル手前にチャリを置いて、三国峠1.4km、三国山2.2kmの歩道を歩くことにした。
トンネル内をのぞき、下り坂であることが分かり一安心。
上るに連れ残雪が増えてきて、辺り一面、雪に覆われてしまった。
5m程、這い上がったがかなり時間がかかり、峠まで半分チョイしか上ってないことから、上りを断念し、下山した。
ちょっと悔しい。
トンネル通行中、トラック1台、乗用車3台が追い越していった。
対向車が切れるまで追い越さないでいてくれたので安心して通れた。
反対側でも一休みして、出発。とってもスピードがでて気持ちいい。50km/hは超えてたと思う。
苗場スキー場まで下った。
商店街は閑散とし、スキー場は下の一コースだけが人工雪で営業しているだけだった。
全面滑走可能だと思ってたのに、裏切られた感じ。
ぶらついただけで結局滑らないことにし、湯沢を目指す。
何度か上りがあったが大半がスピードののる下り坂。
雲行きが怪しくなってきたなと思いつつ下り、湯沢インターが見えてきた。
食堂で肉野菜炒め定食を食べていたら、大雨が降ってきた。雷もゴロゴロ。
荷物は朝から雨対策していたが、後少しで目指していた健康ランドだっただけに悔しい。
弱まる気配がないのであきらめてすぐのコンビに行き、食料を買い込み、健康ランド目指し、すっ飛ばした。
この時が一番気合を入れて漕いでた。すぐだと思ってたのにぜんぜん見えてこない。
目印はGALA湯沢駅、やっと見えてきた。入り口の屋根の下に自転車を止め、荷物が多くても大丈夫か受付のお姉さんに聞き、
コインロッカーがあることを教えてくれた。
荷物を入り口におろし、自転車は入り口の屋根の下に止めていいことになり、中に入った。
荷物を風呂場のロッカーに押し込み、着ていた服を全て、風呂で洗い、サウナで乾かした。
ゆっくり風呂に浸かり、上がってから、荷物のつめ直し。パッキングが上手になっているのを実感。
2Fの休憩室でお茶を飲みながら、爪を切り、新聞を見、牛乳、パン、ビスケットを食べて寛いだ。もちろんTVもある。
お茶を1l、ボトルに汲み3Fの仮眠室へ。洗濯物を床に敷きバスタオルをかけ、根床の下に入れ就寝。

3日、5:30起床、洗濯物は床暖房でかなり乾いた。雨は止んでいたがべた曇り。
2Fで朝食のサンドイッチ、サラダ、ヨーグルトを食べ、温泉に浸かった。
GALA湯沢駅はすぐ上に見えているがまっすぐ行く道はなく、10分ぐらいかかって到着。
小雨が降ったり止んだりしている。
駅員さんに寝台列車についていろいろ尋ね、時刻表の見方を教えてもらった。
寝台特急なら直江津からの北国、空席は52席あり。
しかし、料金が新幹線より更に高くなることから上越新幹線にしようと方針変更。
駅内を見学し、午前券でスキーすることにした。
自転車に戻り靴下を履き替え、BigFoot、コンタクト、手袋、荷造りゴムを持っていざゴンドラへ。
ゴンドラで8分、スキー場に到着。それほど視界に影響しない霧、小雨が降っている。
運動靴にBigFootを縛り付け、リフト乗り場にスケーティング。
と思いきや歩くのもままならない。スキーが久しぶりだからかな?
まあ、何はともあれ1本滑ってみようとリフトに乗った。
係りのおじさんに一番優しいコースを聞き、スタート。
ふらふら、しながらも転ばずに降りてこれた。雪質は悪くない。
1本でかなり疲れたし、暑かったので、レストハウスに水筒、フリースを置いて、再びリフトへ。
気持ちよくは滑れないものの適度の恐怖感、スピードでこれはこれで面白く感じた。
下に戻って、靴レンタルしたところで、少ししか滑れないし、持ってきたものだけで滑りたい気持ちも強かった。
初級の3コースを全部滑ったがまともに滑れたのは最初のコースだけだった。
ゴンドラで下山し、しばらく休憩してから荷作りし出発。
17号沿いのラーメン屋で味噌ラーメンを食べたがいまいち、Jリーグ見れたからよしとしよう。
試合終了後、店を出た。
意外にも自転車は楽に漕げ、スキー疲れは感じない。
雨が強くなり脇道をのんびり走ったら屋根付きの商店街があり、本屋をさがした。
そうしたら、見覚えのある駅に出た。六日町駅である。
数年前に駅前のビジネスホテルに泊まったのである。もち、スキーに来て。
そのときと同様、駅前のスーパーで食料を買い、新潟県の地図も買った。
湯沢から帰るかもしれないと思っていたから、持ってきた地図は群馬までだったのである。
近くの温泉をチェックし店を出ると雨が止んでいた。
温泉についたが馬鹿高かったので入らず、近くの公園の東屋にテントを張った。
空荷のチャリで別の温泉に行ったが時間が遅く、終わっていった。大ショック。
買い込んだカレー、ラーメン、きのこスープ、サラダを食べ寝た。

4日、4:30起床雨は降ってないがべた曇り。
だるさはあるが特に筋肉痛という感じはしない。
糖分補給とビタミンin、どら焼きを半分食べ、もう一眠り。起きたら小雨。
ラーメンかけご飯、スープ,サラダを食べ、お茶を温め飲んだ。パスタは次回に持ち越し。
荷物整理をだらだらし、積み終わったらパンクしてることに気付いた。
工具セットを出し、自転車を横倒しにして、強引にタイヤを外し、チューブ交換した。
12:00、霧雨の中、出発。本当は早く出たかったのだが...
上り坂では、さすがのゴアテックスも蒸し風呂状態。休憩して体を冷ますことを数回した。
浦佐温泉に入ろうと思っていたがなんだか寂れた感じでパス。
14:00頃、雨が止み、それとともに気分もよくなってきた。
食事を忘れていることに気付き、食堂に入り、とんかつ定食とスパゲティーを食べた。
昨日買った地図がなくなっていた。これから活躍するところだったのに...
帰りのことを考えながら、自転車を漕ぎ進み、日が沈んでから長岡駅に着いた。
新幹線の時刻表を入手し、駅員さんに自転車を積めるのか確認した。
駅前のスーパーに入ったら、パンや惣菜が大幅値引き、大量に買い込み。
電話帳と地図で健康ランドを探し、向かった。
着いたらビックリ、0:00で閉店で、仮眠は無理。
仕方ないから、コンビニがあるまでしばらく走り、地図で宿泊場所探し。
近道と思って、農道に入ったのがまずかった。
渡るな危険と看板のある橋を渡り、真暗かつ雨でぐちゃぐちゃの農道を延々と走り、すごい恐かった。
何とかずっと先に見えた街灯に辿り着き、道も舗装道路に戻った。
ちょっと隣が土手みたいで数台車が通った。
街灯のない暗闇を走るのがいやになっきた。
川沿いの工事用の砂利道とその脇の草地を手探りでチェックし、ここにテントを張ることにした。
23:10テント張り完了。パンと野菜ジュースを食べ寝た。

5日、5:30起床、靄がかかっている。
サンドイッチと惣菜を食べたら、外が晴れてきた。
濡れ物を自転車やテントの上に広げ、荷物の整理。宅急便で送るかもしれないので、重いものをまとめた。
お腹が空いてきて、朝食の残りをたいらげ、最後に干した服とテントをしまい、サンダル履きで出発。
25分ほど走ったら、靴が落っこちた。
しっかり結び付けなかったらやはりだめだったかと拾ってみたら、既に片方なくなっていた。
今日は時間に余裕があるから戻ることにした。
途中でさっき道を聞いた農家のおじさんに会い、ちょっとはずかしかった。
靴は出発点に落ちていた。疲れたからここで1度目の休憩。今度はカラビナで靴を止め、再出発。1時間のロス。
川沿いに進めば坂がなかっただろうに、つい標識に従って、寺泊港を目指したら小さな峠越えとなった。
おかげで高台から佐渡島がみれたから良しとしよう。
フェリー乗り場で2日前に買ったパスタをつくり、食べ、出発。
フェリーで佐渡に渡って、新潟港に行けないかな〜との思いがあったが1日3便しかなく無理であった。
新潟まで海岸線をひた走った。思いのほか上り坂が多く、予定通りとは行かなかったが、
海水浴場で水にちょっと入り、海岸で日の入りを見、暗くなってから新潟駅に辿り着いた。
新幹線の時間を確認するとあまり間がなく、自転車がばらせるかちょっと自信なし。
改札付近で自転車をばらし、袋詰めし、切符購入。荷物をホームに運んだが、終電は出た後だった。
2,3分間に合わなかった感じ。
がっくりしつつも、切符が次の日も有効だときいて一安心。
のんびり、荷物を改札口まで運び、判子を押してもらって、外に出た。
夜行の新宿行きがあることを鉄道マニアの兄ちゃんにきき、切符を買い直し、自転車をくくり直した。
特急料金(4300\)がかからなくて、指定席料金(510\)のみですんだ。ほんと運がよかったな〜。
新潟23:28発、新宿5:10着、小田急5:38各駅停車厚木行(急行待ちは海老名までなし)と
新幹線よりずっと都合よく(寝床確保、乗換え1回だけ、3790\お得)、帰ってくることができた。

目的であった自転車でスキーに行くは達成。
日本横断も達成。(本当は出発前に太平洋まで行きたかったが面倒で止めた)
日本海に沈む夕日を見るは、折角晴れたのだが佐渡に沈む夕日になってしまった。
寝台列車に乗りたいは達成といっていいのかな。

いろいろ新しい体験の多い面白い旅であった。

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2002.05.22